韓国陸軍の特殊部隊出身である俳優イ・グァンフンが、国会に進入した戒厳軍を説得する姿が捉えられて話題だ。
YouTubeチャンネル「ファン記者TV」が12月3日深夜から4日にかけて行ったライブ配信では、イ・グァンフンが国会に進入した戒厳軍の前に立ち、軍人たちを説得する様子が映し出された。
イ・グァンフンは軍人たちに対し、「私は707の先輩だ。除隊して20年ほど経ったが、イ・グァンフン中佐という。君たちは707だろ。命令されて来たのはわかっているが、落ち着かなければならない」と呼び掛けた。
また、「同期と電話をした。ヘリに乗って越えてきているという話を聞き、心配で来た。いくら誰かが君たちに命令したとしても、あまり体を張って止めるな。君たちも判断すると信じている」と伝えていた。
イ・グァンフンは1980年8月21日生まれの44歳。韓国陸軍の特殊部隊である特殊戦司令部・第707特殊任務大隊出身で、5年間職業軍人として服務し、2004年に中佐として除隊。現在は俳優として活動している。
主な出演ドラマとしては、『大祚栄』『善徳女王』『馬医』『花郎<ファラン>』『ロマンスは別冊付録』『ビッグイシュー ~正義か、悪か~』『新米史官ク・ヘリョン』『コッソンビ熱愛史』などがある。
尹大統領は12月3日23時頃、龍山(ヨンサン)大統領室で緊急対国民談話を開き、非常戒厳令を発令した。
当時、尹大統領は「私はこの非常戒厳を通じて、亡国、奈落に落ちる自由大韓民国を守り抜きます。そのために、私はこれまで敗悪行為をしてきた亡国の元凶、反国家勢力を必ず撲滅します。私はできるだけ早いうちに反国家勢力を撲滅し、国家を正常化させます」と宣言していた。
ただ、非常戒厳令を受けて韓国国会が直ちに本会議を実施。4日1時頃、在籍議員190人全員の賛成で非常戒厳令の解除要求決議案を可決した。
そして4日4時28分、尹大統領が対国民談話を通じて非常戒厳令の解除を表明。直後の国務会議で非常戒厳令の解除案が議決され、正式に非常戒厳令が解除された。
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