【あの人は今】“演歌の女王”だった桂銀淑(ケ・ウンスク)はその後どうしているのか

2020年03月20日 話題 #あの人はいま

2000年代の開始とともに、日本に沸き起こった韓流ブーム。ドラマで火が付いた人気はやがてK-POP人気へとつながり、今では10代たちも熱狂する“第3次韓流ブーム”が起きている。

気になるのは、かつて人気だった“あの人”たちのその後だ。

彼ら彼女らは今、どうしているのだろうか。

シリーズでお届けする意欲企画。今回は日本でK-POPブームが起きる前から大活躍した“演歌の女王”、桂銀淑(ケ・ウンスク)のその後と現在について紹介する。

借金、詐欺、覚せい剤と問題続きの“演歌の女王”

日本の大晦日の風物詩といえるNHK紅白歌合戦。その紅白歌合戦に7回も出場した韓国人歌手をご存じだろうか。

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その名は桂銀淑。若い世代は知らなくとも、50代のミドル世代や中高年は、あの独特のハスキーボイスで彼女が歌った演歌を覚えているはずだ。

『すずめの涙』に『夢おんな』『酔いどれて』『真夜中のシャワー』などヒット曲は多数。1980年代後半から90年代にかけて多数のヒット曲を連発し、紅白歌合戦だけではなく、レコード大賞など各種音楽賞の常連でもあった。

日本で韓流ブームが起きるずっと前に、日本でその名を轟かせた韓国人の“演歌の女王”。まさに韓流ゼロ世代のひとりだった。一説にはあの元総理大臣の小泉純一郎氏も桂銀淑の大ファンだったという。

しかし、ここ数年はすっかりその姿を見なくなった。

始まりは2001年。当時所属していた日本の芸能事務所との借金トラブルが発覚。テレビやラジオに登場しなくなり、その後は離婚や借金裁判などスキャンダルが続いた。

2007年11月には覚せい剤取締法違反で現行犯逮捕。懲役1年6カ月・執行猶予3年を言い渡され、日本当局からビザの延長ができないという通知も受けて、2008年8月に韓国に帰国してしまったのだ。

韓国に戻った桂銀淑はしばらくの間、ブランク期間を設けたが、2014年1月から歌手活動を再開。3月には韓国で32年ぶりとなる新曲も発表したが、2014年8月に詐欺罪で在宅起訴されてしまう。

2015年6月には覚せい剤使用で逮捕。11月には詐欺容疑と覚せい剤使用で懲役1年6カ月、罰金80万ウォン(約8万円)の実刑判決を受けて、刑務所生活を送った。

こうしたことから、桂銀淑は現在も韓国の地上波に出演できずにいるが、歌手活動は続けており、小規模ながらステージにも立っていると伝えられている。

桂銀淑(ケ・ウンスク)

2019年5月には韓国で37年ぶりとなるアルバムも発表。ソウルの西江(ソガン)大学メリーホールで、アルバム発表記念イベントも開催した。ここに紹介した写真は、そのときのものだ。

日本のオジサマたちの心の残る“演歌の女王” が、いつの日か日本のステージであのハスキーボイスを響かれる日は来るだろうか。

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