一時代を築いたガールズグループが続々と舞い戻っている。
【写真】「魔の7年」で解散したK-POPガールズグループ5組
かつて恐れられた「魔の7年」「7年目のジンクス」は、なくなりつつあるのだろうか。
数多の人気グループが鎬を削っているK-POP界。新たなグループが続々と生み出される一方、ついていけなくなった者たちは淘汰される、弱肉強食の世界でもある。
そんな新陳代謝の激しい世界で今、最も注目を集めているグループが2NE1だろう。今年でデビュー15周年を迎えた彼女たちが、10年ぶりに単独コンサートを開いたのだ。2016年に惜しまれつつ解散したレジェンドグループのまさかの帰還に、多くのファンが歓喜したことは言うまでもない。
2NE1を皮切りに、GFRIEND、FIESTAR、LOVELYZなど、多くのガールズグループが再始動を発表している。特に、ガールズグループにとって鬼門だった「魔の7年」がなくなったということでファンは喜んでいる。
まず、GFRIEND とLOVELYZが復活する。前者 は2014年、後者は2015年にデビューしたが、2021年に事務所との専属契約に伴い、グループも解散となっていた。
2015年に『Glass Bead』でデビューし、楽曲、パフォーマンスの両面で多くの愛を受けたGFRIENDは、2021年にSOURCE MUSICとの専属契約が満了。その後、シンビ、ウナ、オムジの3人はVIVIZを結成し、イェリンとユジュはソロ、ソウォンは女優として芸能活動を続けてきた。来年で10周年を迎える彼女たちは、ファンに大切な思い出をプレゼントしようという意見で復活することになったという。
今年6月、人気バラエティ『遊ぶなら何する?』(MBC)で、3年ぶりの完全体ステージを披露したLOVELYZも復活する。2014年にデビューし、今年が10周年のLOVELYZは、『Ah-Choo』『R U Ready?』『That day』などの楽曲と愛らしいコンセプトで、多くの愛を受けた。
LOVELYZはこれまで、メンバーたちが度々復活について言及してきた。前述の『遊ぶなら何する?』放送以降、多くの完全体カムバックを望むファンの声に後押しされ、11月にコンサートを開催すると公式に発表。同時期に新曲もリリースする予定だという。
2018年に解体したFIESTARも6年ぶりに姿を見せる。彼女たちは8月31日、2015年にリリースした『You're Pitiful』をセルフリメイクしてカムバックした。特に、様々なバラエティで奮闘していた中国人メンバー、チャオ・ルーが復活に尽力していたことも話題を集めた。
ほかにも9月の連休に放送された『KBS大企画 - デビュー30周年特集タンタラJYP』には、J.Y.Parkの名でも知られるJYPエンターテインメントの創設者パク・ジニョンを応援するため、Wonder Girlsのソネ、ソンミ、ユビンがステージに立っていた。その際、パク・ジニョンは「わざと全員集めなかった。それをここで使うのがもったいない」と発言し、Wonder Girls完全体を匂わせていた。また最近では、デビュー15周年を迎えたT-ARAも完全体でマカオファンミーティングを行っている。
ガールズグループの7年目は、契約満了に伴う解散、脱退が多かったため「魔の7年」「7年目のジンクス」などと称されてきた。理由としてはボーイズグループよりも低い収益性、内需市場中心の活動などが挙げられた。
しかし、2NE1など復活するガールズグループが徐々に増えていることで、彼女たちに対する業界のイメージも変わりつつあるというのだ。
ある業界関係者は、「第2、3世代のガールズグループは、日本以外の海外市場での存在感がそれほど大きくなかった。しかし、BLACKPINK、TWICEなど、グローバル市場でK-POPガールズグループに対する需要が増え、進出経路も多様になった」と話す。
また別の関係者は「レトロブームにより、第2世代グループのヒット曲を聞いて当時を思い出す30、40代が多くなった」として、「第2、3世代ガールズグループの完全体カムバックは、“魔の7年”を恐れる後輩たちにとってもお手本になるだろう」と付け加えた。
■【写真】なぜK-POPガールズグループは「7年」で解散してしまうのか
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