ミス・コリア選抜大会側が謝罪した。
【写真】2024年の「ミス・コリア」キム・チェウォンさん(22)
先立って9月24日、ソウル江南(カンナム)のCOEXオーディトリアムで「第68回ミス・コリア選抜大会」の本選が行われた。
この日、最終15人が本選に進出し、Q&Aで大会側が「ディープフェイク映像の自分が本物よりも魅力的だとしたら、そのギャップをどのように埋めますか?」という質問が投げかけ、注目を集めた。
その後、オンラインコミュニティなどでこの質問が表示された現場写真が拡散され、これを見たオンラインユーザーらは怒りの声を上げた。
最近、ディープフェイクを悪用したわいせつ動画の制作・流布が社会的な問題となっており、芸能界でも法的対応を発表するなど対策が取られているなかで、このような質問を行うのは不適切との指摘が相次いだ。
議論が大きくなると、ミス・コリアの主催社グローバルE&Bは、公式アカウントを通じて「この質問で『ディープフェイク映像』が表現しようとしたのは『AI技術を活用して実際の姿を再現する映像』を指しており、デジタル技術で作られた姿と本物の自分の姿の差について尋ねるものでした」と説明した。
ただ、「しかしディープフェイクを利用した違法な映像が被害をもたらしている状況で、ディープフェイクという単語を使用したことは、私たち主催側の明らかな過ちだった」と認めた。
さらに「AIの仮想技術が映画、広告、教育などで広範囲に利用されている現状について意見を聞くための質問だったが、現在、ディープフェイクが性的な違法映像に悪用されている現実を考えると、質問にもっと注意を払うべきだった」と述べ、「ミス・コリアの参加者をはじめ、この件で不快に感じたすべての方に深くお詫び申し上げる。今後もミス・コリア選抜大会の運営において、より多くの方々の意見を聞き、配慮していくよう努める」と付け加えた。
そもそもミス・コリア選抜大会は、2002年以降、「性の商品化」の問題で地上波から排除された。その後、ケーブル放送やYouTubeを通じて中継が続けられてきたが、番組に対する批判的な視線は継続してきた。2021年には韓国日報労働組合がミス・コリア選抜大会の廃止を求める声明を発表した。
これを受けてミス・コリア側は、水着審査を廃止。今回の大会でも審査員として参加した俳優キム・スンスは「美の基準は様々だが、今の時代に合った価値観やグローバルでの役割を兼ね備えた方を審査した」と話し、変化した方向性を強調した。
しかし本選でディープフェイクに関する質問が出たことで、再び議論の的となった。この質問は、合宿審査でSNSが現代社会に与える影響について討論する過程でディープフェイクが話題になり、本選の質問として採用されたとされている。社会問題に対する女性リーダーとしての姿勢を示すための質問だったという説明もある。
それでも多くの人々は「ディープフェイク映像の自分がより魅力的」という表現自体が、最近のディープフェイクわいせつ映像問題を念頭に置いた質問のように感じられ、不快感を訴えている。
単にAIに関する考えを尋ねるだけで十分だったはずだが、今このタイミングでディープフェイクを特別に取り上げて「より魅力的」という表現を使うことは、セクハラと感じる人も多いという指摘だ。
そのため一部からはミス・コリア選抜大会の廃止を求める抗議も殺到している。
(記事提供=OSEN)
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