ボーイズグループSHINeeのオンユが、16年間所属したSMエンターテインメント(以下、SM)を離れたことへの率直な思いを伝えた。
オンユは最近、ソウル江南(カンナム)区のとあるカフェで3rdミニアルバム『FLOW』のリリース記念インタビューを行い、新アルバムについて語った。
昨年3月にリリースした1stフルアルバム『Circle』以来、約1年6カ月ぶりにソロアーティストとしてカムバックしたオンユ。
「初めてアルバム全体の制作に携わり、自分が考えたり想像したりしたことを反映した作品を出すことになった。セルフプロデュースは初めてだったので慣れないことも多かったが、たくさんの方が共感できそうなことを中心に、日常を題材にしてアルバムを作った。多くの方に楽しく聴いていただけると嬉しい」と感想を述べた。
今回のアルバムは、新しい事務所に移籍後初めてリリースする作品だ。
今年4月、オンユは16年間所属したSMを離れ、設立して間もないGRIFFINエンターテインメントに移籍し、初の所属アーティストとなった。
これに対してオンユは、「SMでもできることはたくさんあると思ったが、少し違った試みだったと思う。SHINeeのメンバーとしてデビューしたため、“SHINeeのオンユ”という人間が歌いそうな曲と方向が決まっているかもしれず、最初から最後まで物を言える立場ではなかったと思う」と当時を振り返った。
また、移籍について、「挑戦したいという気持ちが強かった。ここ(GRIFFINエンターテインメント)では自分の意見や、やりたいことがもう少し含まれたアルバムを作ることができたと思う」と伝えた。
続けて、「以前の会社(SM)ではできなかった経験をしてみた。以前は自分が主に決定だけをしていたとすれば、今はその前の段階から制作に参加できるようになった」と語った。
さらに、「デモ音源を探して聴き、どのようにアレンジするのかを学び、作詞・作曲を担当する方々とコミュニケーションを取るなど新しい経験をした。今後も多くのことに挑戦できると思う」と付け加えた。
新しい挑戦に対する怖さはなかったかという質問には、「不安がなかったと言えば嘘だ。たとえどんな姿でも、試行錯誤をお見せできるいうことを自分で認められるようになった。試行錯誤をして、より良い姿をお見せするために成長すれば良いと考えている」と答えた。
今回の新アルバム『FLOW』は、オンユの音楽のなかに彼の考えを全体にまんべんなく溶け込ませた作品で、彼の変化と試み、そして挑戦というキーワードを盛り込んだ内容となっている。
オンユはすべての曲のプロデュースに携わったうえ、作詞にも参加して才能を発揮した。キム・イナ、チョ・ユンギョンなど有名な作詞家も参加し、アルバムの完成度を高めた。
彼は今回のアルバムについて、「自分がずっと望んでいたのが公演を行うことだ。公演のために出したアルバムだと捉えるのが良いと思う」と話した。
加えて、「時間の流れに合わせて自分らしく居続けることが重要だと思っている。自分が幸せになれる主な方法は、周りの多くの方にも良い影響を与えることだ」と説明した。
そして、「自分は最近、どんな状況も楽しもうと心がけている。その時々で流れに合うようにすれば、どんな場所にも合う人になれるのではないかと考える。挑戦することも増え、今いる位置に留まらないように努力している」と吐露した。
今回初めてアルバムのプロデュースに挑戦したオンユは、「制作に携わりながら一番幸せだった瞬間は曲が完成したとき、“自分で作ったのだな”と思ったときだった」と述べた。
続けて、「以前もプロデュースすることを考えたことがあり、制作に参加したことがないわけでもないが、プロデューサーとして名を連ねるのは気分が違った。責任感が生まれたような気がする」と伝えた。
タイトル曲『beat drum』はアップビートなポップナンバーで、コーラスにある中毒性のあるボーカルとシンセサイザーのメロディが印象的な曲だ。何かにどきどきしている心をドラムビートになぞらえて表現した歌詞がこの曲の核心にあり、歌詞に続くディスコジャンルが混じったドラムビートが全体的な雰囲気を完成させる。
オンユはタイトル曲について、「従来のイメージとは最もかけ離れている。一番簡単でよく耳に入ってくる曲だと思った」と印象を語った。
そのうえで、「“魅力”(『beat drum』の韓題)は誰もが知っている単語で意味も知っているだろうし、簡単に真似して楽しむために作ったので、負担なく一緒に楽しめるのではないか」と話した。
今回のタイトル曲でラップにも初めて挑戦した彼は、「経験がないなりに以前メンバーがやっていたラップを真似してみた(笑)。特に学んだことは特になかった。最近はHIPHOPが人気なので自然と関心を持ち、曲もたくさん聞いた」と明らかにした。
アルバムの満足度はどうかという質問には、「最も答えにくい質問だ。自分は100%だと思わなければならないが、惜しい部分があるのは仕方ない。歌も100%ではない。ずっと粗さだけが見えるようだ」と答えた。
また、「自分は“歌う人だ”という姜毛をたくさん持っている曲を選んで方向性を決め、録音をする過程において、自分の意見を反映させなければならないうえ、滞りもあってはならないため、一つ一つのことが重要だった。多くの方が気に入ってくれることを願う。(『FLOW』は)今の自分ができる最高の出来ではないかと思う」と付け加えた。
そして、オンユは「ファンの方も自分ともう16年をともにしたので、雰囲気が似ていると思う。違う面があるのだなと思いながら、自分の良いところを見つけて下さってありがたいと常に言っている」とファンへの思いを述べた。
最後に、「これからどのようにファンの方をさらに期待させられるかが一番の悩みだ。自分の手で一つ一つ作ったアルバムを初めて出すが、次も良いものを出すことが一番の課題ではないかと思う」と伝えた。
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