飲酒状態で電動スクーターを運転した疑いが持たれているBTSのメンバー、SUGAが警察出頭を控え、様々な混乱と疑惑が続いている。
SUGAは8月6日23時15分頃、ソウル龍山（ヨンサン）の自宅近くで、泥酔状態で電動スクーターを運転して転倒。警察に発見され、道路交通法違反（飲酒運転）の容疑で摘発された。
飲酒測定の結果、彼の血中アルコール濃度の数値は0.227％で、免許取り消し基準（0.08％以上）をはるかに上回る数値だった。
SUGAが警察召喚調査を控えたなかで、彼と関連した混乱が続いている。
ワールドスターであるSUGAは現在、「社会服務要員」として兵役中で、彼が警察署前のフォトラインに立つことになると取材陣の多くが集まり、ハプニングも発生した。
8月22日午前、SUGAが警察に出頭するという報道が出て、早朝から多くの取材陣が龍山警察署に集まったが、HYBEが報道を否認し、誤報であることが明らかになった。
警察によると、SUGAは特別なフォトラインなしに、非公開で警察署に出頭する予定だ。ただ龍山警察署は、駐車場と内部がつながる道がないため、SUGAが待ち構える取材陣と向き合うことなく警察署の中に入る確率は低い。
さらに、SUGAをめぐる疑惑が次々と提起され、彼が何を語るかにも多くの注目が集まっている。
飲酒運転で立件され、謝罪文を発表した後、SUGAが電動スクーターに乗って歩道を走行するCCTV映像が公開され、さらに議論になった。これは「家の前の正門で電動キックボードを止める過程で、一人で倒れた」という謝罪文の内容とも異なり、「偽り解明」疑惑が浮上した。
また最近では、SUGAが飲酒運転をしたスクーターに「ナンバープレートが取り付けられていない」という主張が飛び出し、これに対する捜査嘆願まで出された。ナンバープレートが取り付けられていない場合、ナンバープレート未付着、義務保険未加入で加重処罰の対象になる。
SUGAと所属事務所BIGHIT MUSICは謝罪文と公式立場で「電動スクーター」を「電動キックボード」と表現し、事件を過小評価しようとしたという疑惑もかけられている。
電動キックボードであれば、免許取り消しと反則金10万ウォン（約1万円）で終わる可能性もあるが、電動スクーターは道路交通法上の「車」に該当するため、飲酒状態で運転時には刑事処罰を受ける。1年以上2年以下の懲役や500万ウォン以上1000万ウォン以下の罰金に処される可能性がある。
SUGAが運転したのは最高時速30kmまで出すことができ、サドルを取り外せない「電動スクーター」とされている。
もしSUGAの電動スクーターが「二輪自動車使用申告」をしていない機種と確認された場合、自動車管理法第84条（過怠料）第4項第18号、自動車管理法施行令第20条（過怠料の賦課）により50万ウォン（約5万円）の過怠料が賦課される。
また、「義務保険加入」をしていないことが確認されれば、自動車損害賠償保障法第46条（罰則）第3項第2号に基づき、1年以下の懲役または1000万ウォン（約100万円）以下の罰金に処される可能性がある。
ここに、社会服務要員を服務中のSUGAが社会服務に誠意なく臨んでいるという目撃談まで出てきた。
社会服務要員とは、兵役判定検査で「4級（補充役）」の判定を受けた人が現役兵の代替として公的機関で勤務する制度のこと。区役所や福祉施設などに所属し、現役兵と違って自宅から配属先に通う。
SUGAの飲酒運転事件は、不誠実な職務態度から出たものだとし、服務実態を調査してほしいという請願が提起され、社会服務関連のチャンネルにはSUGAのせいで「分任長特別休暇」が消えたという文章が相次いで上がってきた。
現在、兵務庁はその請願と関連して調査を進めている。
なおSUGAは来年6月に召集解除される。兵務庁によると、SUGAの事件は社会服務要員の勤務時間外に起きたことであるため、勤務期間の延長などには影響がない。
◇SUGA プロフィール
1993年3月9日生まれ。本名ミン・ユンギ。2010年に所属事務所Big Hitエンターテインメント（現HYBE）が開催した「HIT IT AUDITION」で2位合格し、練習生に。2013年6月にBTSのメンバーとしてデビューした。グループ内ではリードラッパーを担当しており、BTSの一員として活躍する傍らで、高い作詞・作曲・編曲の実力を持つ音楽プロデューサーとしても人気を集めている。
■「SUGAのせいで休暇がなくなった」との声…“不真面目な態度”が同期に影響？
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