タレントのパク・スルギの無責任な暴露が多くの芸能人を巻き込んでいる。
【写真】パク・スルギの暴露、“14歳年下の日本人”と結婚した俳優?
パク・スルギは最近、ウェブバラエティ「A級チャン・ヨンラン」に出演し、2006年に映画で共演した“俳優A”からパワハラを受けたと暴露した。
その番組で彼女は、2006年のある日、ラジオ番組の生放送のため制作陣に了解を得て撮影現場に少し遅れて行ったという。遅れたことに対する申し訳ない気持ちから現場にあったハンバーガーを食べず、マネージャーに食べるように勧めた。
しかし、それを見た俳優Aが「自分の俳優も食べてないのに、お前が食べるのか」と言って、マネージャーの頬を叩いたというのだ。
パク・スルギの発言を聞いたオンラインユーザーらは怒り、“ネット捜査隊”が動き出した。
彼女が出演していたラジオ番組『キス・ザ・ラジオ』の出演期間をもとに、パク・スルギが出演した映画の俳優たちを調べ、「犯人探し」に乗り出した。その過程でイ・ジフンとアン・ジェモが取り上げられた。
2人の俳優は「自分はパワハラ俳優ではない」と釈明。パク・スルギも2人を擁護したが、オンライン上ではパワハラをした俳優Aが誰なのかを執拗に探し続けている。
似たような現象は今回が初めてではない。
多くのスターが撮影の過程で感じたパワハラや不当な扱いを暴露するたびに、“ネット捜査隊”が犯人探しに乗り出すことが多い。
例えば、女優のコ・ウナは自分をいじめた女優の話を公開し、ホ・イジェは普段は優しいが自身に性的関係を要求した男性俳優Bについて暴露した。韓国で活躍する藤田小百合は露骨に猥談をした大物歌手を、ナム・ギュリはドラマ撮影現場で自分を無視し冷遇した女優がいると話した。
彼女たちが言及した人物の実名は公開されていないが、「私刑」をしたいネット捜査隊による犯人探しは続いている。藤田小百合の場合、この芸能人ではないかという疑惑の人物が数多く取り上げられたため、自ら謝罪する羽目になった。
近年、大衆の怒りが爆発するテーマのひとつが「校内暴力」だ。かつて学生時代に友人をいじめた有名人に対して、大衆はまったく容赦しない。それと同じくらい、強い力を持つ俳優やスターが弱者に対して行うパワハラも同様に批判される。
しかしパワハラをした人物を正確に明かせないのであれば、暴露する側ももっと慎重であるべきとの指摘が続いている。過度な憶測が無関係な人々を巻き込む原因となるからだ。イ・ジフンやアン・ジェモのように、多くの芸能人がとばっちりで無実の非難を受けた事例が少なくない。
とある放送関係者は「パワハラは芸能界だけで発生する問題ではない。周囲に蔓延していることから、大衆の愛を受ける芸能人がパワハラをしたことに対しては、より敏感な反応が出る」とし、「校内暴力と同様にパワハラは大衆の逆鱗に触れる。ゴシップとして笑い飛ばすには非常に複雑な状況に発展する可能性があるため、より慎重な言動が必要だ」と指摘した。
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