“ガールズグループ育成の魔法使い”と呼ばれるYGエンターテインメント（以下、YG）のヤン・ヒョンソク総括プロデューサーが、「初心」と「未来」の両方を同時につかむ動きを続けている。
かつて2NE1を通じてK-POP第2世代を築き上げ、BLACKPINKを通じて第3世代を征服したヤン総括プロデューサーは、第5世代のBABYMONSTER、第2世代の2NE1、そして第3世代のBLACKPINKまで同時に市場に出し、「YGの宝石箱」を公開した。
ガールズグループの養成に特化したヤン総括プロデューサーが直接関与し、世代別のアーティストの特性に合わせた1年分のプランを公開しただけに、ファンの期待値も高まっている。
ヤン総括プロデューサーは7月22日、YG公式ブログを通じて2NE1の10月の完全体コンサート、BLACKPINKとBABYMONSTERのワールドツアーを予告した。
これまでバラバラになっていたYG生まれのガールズグループを再び招集すると同時に、YGのDNAを大切に受け継ぐBABYMONSTERに先輩たちの活力を与えるものと見られる。
今年デビュー15周年を迎えた2NE1のCL、パク・ボム、パク・サンダラ、コン・ミンジは、ソウル・合井洞（ハプチョンドン）のYG新社屋でヤン総括プロデューサーに会った後、コンサート開催が実現した。
来る10月5～6日にソウル・オリンピック公園オリンピックホールでの「2024 2NE1 CONCERT ‘WELCOME BACK’ IN SEOUL」を皮切りに、日本でも神戸と東京でツアーを続ける。2NE1の完全体コンサートは実に10年6カ月ぶりだ。
久しぶりの完全体活動に、メンバーたちの浮き立った姿も見られる。
CLがSNSを通じて公開した写真と動画には、練習室で明るい様子でコンサートの準備をするメンバーたちの姿が捉えられた。一時は健康状態に異常があるという噂が流れたパク・ボムも全盛期に劣らないカリスマを見せ、ファンの心配を取り除いた。
2NE1は「YGの宝石箱」から一番先に出たガールズグループだ。
当時はSMエンターテインメントの少女時代、JYPエンターテインメントのWonder Girlsが大きな人気を得ていたなか、外見より実力を最優先価値に据えていたヤン総括プロデューサーが、“女性版BIGBANG”という愛称で彼女らを世に送り出した。
実際、2NE1はデビュー以降『FIRE』や『I AM THE BEST』など多数のヒット曲をリリースし、K-POPを全世界に知らせる広報大使の役割を十分に果たした。
BLACKPINKはまさに「青は藍より出でて藍より青し」だ。兄より優れた弟はいないと言うが、彼女たちは実力とともにずば抜けた容姿で、先輩たちにはなかった「ファッションアイコン」の名声も獲得し、第3世代K-POPのリーダーとして全世界を駆け回った。
ヤン総括プロデューサーは、デビューからBLACKPINKの父親、保護者、世話役の役割を自任した。
メンバーたちの初の記者懇談会に同席したことをはじめ、高級なイメージメイキング戦略を駆使し、BLACKPINKが第3世代K-POPの代表者として位置づけられるよう全面的にサポートした。
おかげで、BLACKPINKは今や180万人の観客を動員し、K-POPガールズグループ史上最大規模のワールドツアーを成功させる超大型グループに成長した。
近年はソロ活動でバラバラになっていたBLACKPINKが再び“実家”で団結することに、ファンの期待も高まっている。BLACKPINKは来年、新アルバムをリリースし、ワールドツアーも開催する。
BLACKPINKが打ち立てた記録を破ることができる歌手はBLACKPINK自身しかいないだけに、彼女たちが来年繰り出すワールドツアーにはK-POP市場から視線が集中している。
“YGの末っ子”ことBABYMONSTERに対する期待も相当だ。すでにライブの実力で「今年の新人賞」はほぼ確実だという意見も多い。8月には日本の「SUMMER SONIC 2024」に出演し、口コミで広がったライブの実力を再び披露する見通しだ。
そんなBABYMONSTERには、デビュー2年目の2025年からはワールドツアーを通じて世界中のファンに会い、実力をさらに上げるという「長期プラン」まで打ち出されている。
とあるK-POP界の関係者は、「YGは代表的なK-POPの王者候補だ。各世代のガールズグループが活躍する準備をするために2024年上半期は静かだったとすれば、ヤン総括プロデューサーのリーダーシップのもと、下半期は2NE1を皮切りに第3世代のBLACKPINKと第5世代のBABYMONSTERの活動で再び名声を回復するものと見られる」と推測した。
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