韓国を愛し、韓国で活動するフランス人タレント・ファビアンに、悪質コメントが殺到している。これは、パリ五輪でのミスによる影響だ。
【写真】パリ五輪開会式に怒りの韓国「荒唐無稽」「抗議する」ワケ
ファビアンに対して非難が集中しているなか、彼の過去の“韓国愛”が再注目され、より切なさを抱かせる。
7月28日、ファビアンはパリ五輪のミスで悪質コメントテロにあったとSNSで報告。映像では、「すでにご存知だと思うが、昨日の開幕式でとんでもないことが起きた。大韓民国の選手団が入場する時、オリンピック組織委員会が韓国を北朝鮮と紹介した」と皮肉った。
実際、パリ五輪では韓国にまつわるミスが多発している。開会式で北朝鮮と紹介したのに続き、フェンシング男子サーブル個人で金メダルを獲得したオ・サンウク(27)の名前を誤って表記し、物議を醸した。
これらに関してファビアンは、「私はSBSの生中継中なので、全く認知できず放送が終わってから分かった」として、「あまりにもあっけなく、本当に腹が立った。五輪という世界的なスポーツイベントでこのようなことが起きるとは。戸惑う」と伝えた。
また、このようなミスは韓国で放送された番組でも言及されている。27日の開会式解説(SBS)では、キャスターのチョン・ソクムン、解説のチュ・ヨンミンに加え、ファビアンが特別解説として出演。チュ・ヨンミン解説委員は開会式の最後、「非常に呆れる状況があるので指摘する」とし、「主催側のとんでもないミスだ。謝ってほしい」と厳しく忠告をした。
そばにいたファビアンも当惑感を示し、その後のSNS投稿で、「どうしても私の国で開催されたオリンピックなので、(韓国を愛するフランス人として)この事態にとても怒っているし失望しているし残念だ」と吐露。「ところで、帰宅するとインスタグラム、Eメール、コメントテロされていた」として目頭を赤くした。パリ五輪主催側のミスがファビアンに飛び火したのだ。
実際、ファビアンのSNSには悪質な書き込みが殺到し、ネットユーザーが代わりに謝罪するという珍妙な状況になった。いくつかのネットユーザーは、「私が恥ずかしい、何かあれば、その国を代表する外国人タレントにも矛先が向く」「ファビアンさん、私が代わりに謝ります、傷つかないように」「ただでさえ韓国人より韓国愛すごい方なのにひどい」などの反応を見せたりもした。
なお、ファビアンは今年で韓国生活16年目のフランス人タレントで、過去には韓国人も難しい韓国史1級を96点という高得点で合格したこともある。
当時、試験に挑戦した理由について彼は、「韓国の歴史への関心が高く、格別な愛情がある」とし、「現在、大韓民国歴史博物館のドーセントとして韓国史の講義もしている」と明かし、「韓国に10年以上住んでいるが、私が住んでいる国に対する歴史を深く学びたかった」と図抜けた韓国愛を見せたりもした。
(記事提供=OSEN)
前へ
次へ