俳優チョン・ウソン(51)が約10年間務めた国連難民機関(UNCHR)の親善大使を辞任した。
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7月22日、チョン・ウソンの所属事務所アーティストカンパニーによると、チョン·ウソンは今月3日、国連難民機関の親善大使を辞任したという。
チョン・ウソンは15日に韓国の週刊誌『ハンギョレ21』と行ったインタビューで、「国連難民機構の韓国代表部と私のイメージがあまりにもくっつき、固まっているのではないかと悩んだ」とし、「機構と私に対し、継続的に政治的な攻撃が加えられた。“チョン・ウソンが政治的な理由でこの仕事をしている”など、別の意味を載せようとするので、私と機構の全員にとって良くない状況になった」と説明した。
チョン・ウソンは2014年に国連難民機構の名誉使節に任命されると、翌2015年からは親善大使として活動してきた。
レバノンや南スーダン、ロヒンギャ、ポーランドなど主要な難民発生国を訪問し、2019年には難民関連の活動を記録したエッセイ『私が見たことをあなたも見ることができれば』を発行したこともある。
そんなチョン・ウソンは、国連難民帰還の親善大使を務めたこの10年間の活動について、「国連難民機関の親善大使の活動は“善行”ではなかった。善行とは、個人が暮らしながらとある小さな余裕を分かち合うことができる行動のことだ。してもいいし、しないこともあり得る。しかし、難民問題は我々全員が人類の未来のために必ず直視しなければならない問題だ。難民を通じて、戦争がどれほど残酷なのか、どれほど人間の生活を荒廃させるのかを見ることができ、ひいては平和の価値を悟ることになる」と振り返った。
また、「チョン・ウソンという俳優が毎年、世界各地の難民キャンプに通い、難民に関して話すのを見ながら、韓国社会における漠然としていた難民に対する認識や理解が明確になったようだ」とし、「今後は再び俳優に戻り、俳優として存在するだろう。親善大使を辞任することにはなるが、関心を持つことができる韓国社会の少数者問題や分かち合わなければならない話がまだ多い。もっと関心を持って見守りたい」と付け加えた。
なお、チョン・ウソンは次回作として、映画『インサイダーズ/内部者たち』『麻薬王』『KCIA 南山の部長たち』などを手掛けたウ・ミンホ監督の新作ドラマ『メイド・イン・コリア』(原題)への出演を確定した。
『メイド・イン・コリア』は1970年代の韓国近現代史で発生した大事件を壮大なスケールで描くシリーズ物で、チョン・ウソンは検事チャン・ゴンヨン役を演じる。そのほか、俳優ヒョンビン、女優チョン・ヨビンらも出演予定だ。
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