巨額の詐欺容疑で裁判にかけられた韓国の男性デュオ「December」の元メンバー、ユンヒョク(40、本名イ・ユンヒョク)に懲役10年が求刑された。
4月4日、法曹界によると、検察は同月2日に仁川(インチョン)地裁刑事15部(リュ・ホジュン部長判事)の審理で行われた結審公判で、特定経済犯罪加重処罰法上の詐欺容疑で拘束起訴されたユンヒョクに対し、懲役10年を求刑した。
検察は「被害者が約20人と多いうえに、被害額も17億ウォンに達する」とし、「被告人が一部犯行を否認した点なども考慮した」と求刑理由を明らかにした。
ユンヒョクは去る2021年8月から昨年5月にかけて、知人など約20人に投資を持ちかけ、計17億ウォン(日本円=約1億7000万円)を騙し取った疑いで起訴された。
また、ユンヒョクは昨年6月にも8億ウォン(約8000万円)台の詐欺容疑で拘束起訴されており、その前後にも別に7件の詐欺容疑が確認され、追加で裁判にかけられた。
被害者のなかには、ユンヒョクと親交があった同僚芸能人、マネジメント関係者、ファンのほか、法曹人もいると伝えられている。
裁判所はユンヒョクのすべての詐欺事件を併合して審理を進めた。ユンヒョクの宣告公判は、来る5月23日に仁川地方裁判所で行われる。
なお、ユンヒョクは1984年2月生まれの40歳。かつて歌手DK(39、本名ハン・デギュ)とともに男性デュオ「December」として活動し、『Because of love』『About my only love』などの曲をリリースしたほか、2019年放送のドラマ『たった一人の私の味方』のOSTにも参加したことがある。
一方で、2017年にはソウル中心地を移動中に警察の検問に捕まったことがある。当時、ユンヒョクは飲酒運転で免許が取り消された状態だったが、取り締まりで警察が身分証を要求した際、実兄の住民登録番号を話したとして物議を醸した。
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