以前、本人をインタビューしたときに『MAXIM KOREA』の完売について聞いてみると、「“マキシム”に登場して以来、日本でも街を歩いていると韓国の方から声をかけられるようになりました(笑)。自分のことを知っていただけて本当にありがたいですよね」と笑っていた。
当然ながら当時、韓国に彼女が出演しているテレビ番組があったわけでもないし、彼女のグラビアを飾った雑誌も販売されていない。そもそも韓国には、いわゆるグラビアアイドルというジャンルすらないのだ。
にもかかわらず、『MAXIM KOREA』の通算200号で、計3回しかない完売を達成したのだから驚いてしまう。
ちなみに残る2例の完売は、女子アナのチョン・イニョンがグラビアとして登場した2014年1月号と、表紙モデルとの交渉がこじれてMAXIMの担当編集者が仕方なく後姿で表紙モデルになり話題になった2012年5月号だ。
前出のインタビューで篠崎愛に韓国における人気の理由を聞いてみると、こんな答えが返ってきた。
「ウーン…自分で自分のことを分析するのは難しいですね(苦笑)。韓国のモデルやタレントさんって、スラッとしたスレンダータイプが多くで、私のようにふくよかで安定感のあるタイプは少ないじゃないですか(笑)」
いずれにしても韓国が誇る人気男性誌の歴代表紙ランキングで、日本の芸能人が1位を記録したことは興味深い事例だろう。
今後も篠崎愛に続く日本人モデルが同誌の表紙を飾るのか、注目してみたい。
(文=慎 武宏)