女優のキム・スミ(74)が、横領などの容疑で訴えられたことに対してコメントを発表した。
キム・スミの法律代理人は1月23日、報道資料を公開。「長い間、多くの人から過分な愛を受けてきた芸能人であり、公人として新年早々にこのような芳しくないことを伝えることになり、先に申し訳ない気持ちを伝える」と切り出した。
続いて、「チョン・ミョンホ代表理事は2023年11月、株式会社ナパルコッF&Bのソン氏を私文書偽造、横領、詐欺などの疑惑で城東警察署に告訴した。ソン氏が私文書偽造で代表取締役として登記されたという判断などに対して、株式会社ナパルコッの管轄である光州地方裁判所木浦支院にソン氏の職務執行停止を申請し、裁判所の決定を控えている」として、「この中で最近、ソン氏がキム・スミ、チョン・ミョンホを告訴し、続いて直ちにマスコミに情報提供したと疑われる事案」と説明した。
さらに、「ソン氏はこれまで数回にわたって、自身に対する刑事告訴を取り下げてほしいと要求してきた。だが、キム・スミ、チョン・ミョンホが応じなかったことで、キム・スミが芸能人という点を悪用し、マスコミに恥をかかせ、世論操作を試みたと把握している。ソン氏の一方的な主張にすぎない告訴事実のマスコミ公開に対しては、名誉毀損の責任も厳しく問う」と強調した。
そして「マスコミはキム・スミが芸能人という理由で、憶測と虚偽事実流布の餌食にならないように助けてくれることを丁重にお願いする。キム・スミの嫁ソ・ヒョリムに対しても、一部報道では会社資金で高価な贈り物などを受け取ったという虚偽事実が流布されており、これもまた正してほしい」として、「法と原案で最善を尽くして事実関係を争い、真実を探そうとする私たちの立場を理解してほしい。法の判断による結果が出るまで見守ってほしい」と付け加えた。
先立って前日22日、ある韓国メディアは、キムチやケジャンなどの加工食品販売流通会社である株式会社「ナパルコッF&B」が、去る16日に特定経済犯罪処罰などに関する法律違反(横領)の疑いでキム・スミと息子チョン氏を告訴したと報じた。
同メディアによると、法務法人ヨンドンは1月22日午前、「キム・スミ氏と息子のチョン・ミョンホ氏が理事および株主として数回にわたり、ナパルコッF&Bの固有ブランドである“キム・スミ”を第三者に無断で渡し、個人的に金品を授受して会社に損失を及ぼした」と伝えた。
続けて「被告訴人の商標権販売詐欺行為が発覚した当初は、“キム・スミ”ブランドのイメージ損失を憂慮し、会社内部的に自主的に収拾しようと努力したが、多くの被害者が問題と見なし、会社が資金調達などの困難を余儀なくされたため、母子に責任を問うことにした」と告訴理由を明らかにした。
ナパルコッF&Bは、キム・スミの肖像権を利用してキムチやケジャン、塩辛などの食品加工物を製造・販売する食品流通企業で、キム・スミとチョン氏が共同代表理事として在職。ただ、チョン氏は2023年11月に理事会の決定で解任され、現在は理事の身分だ。
さらにナパルコッF&B側の関係者は「“チョン・ミョンホ、ソ・ヒョリムの結婚”当時、嫁に与えた高価プレゼントや家の保証金、家賃、キム・スミホームショッピング放送コーディネート費、交通費などを会社のお金で処理した」とし、「個人用途でお金がたくさん漏れて会社が難しくなった」と明らかにした。
ソ・ヒョリムはキム・スミの息子であるチョン・ミョンホと2019年に結婚し、1女をもうけている。
なおソ・ヒョリムは1985年1月6日生まれ。2007年に女優デビューし、数多くのドラマに出演。特に、パク・ユチョンやパク・ミニョン、ソン・ジュンギらが主演した『トキメキ☆成均館スキャンダル』(2010年)、日本ドラマ『愛なんていらねえよ、夏』のリメイク『あの冬、風が吹く』(2013年)などで知られる。
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