俳優のイ・ソンギュンは韓国芸能界において代表的な“ツンデレ”に挙げられる。
【全文】麻薬疑惑の“韓国トップスターL氏”、イ・ソンギュンだった
少し血の気が多い性格であり、不満をぶつぶつ言うこともあるが、内面は温かく、周囲の人たちの面倒をよく見ることで有名だ。
現場でも与えられた任務を最後まで完璧に処理しようとする俳優として知られる。若者と中年、善と悪、エリートと貧しい庶民など、様々な役柄を自由に行き来しながら大衆に愛されたのも、彼の徹底した自己管理と誠実さが土台にあると評価されてきた。
しかし警察が10月19日、イ・ソンギュンを麻薬投薬疑惑と関連して内偵中と明らかにすると、大衆だけでなく、長らく彼と近くで接してきた知人たちも大きな衝撃を受けた様子だ。
関係者のほとんどが「そんな人ではないのに…」と口をそろえた。
まず、イ・ソンギュンと親交が深いことで有名な映画監督Aさんは10月23日、本紙『スポーツソウル』との通話で「事件が起きるわずか数日前にも通話した。これといった異常行動はなかった。普段のようにユーモラスな対話を交わした」とし、「これが一体どういうことなのかわからない。お酒好きではあるが、犯罪をする人ではないのに…。とても心配で怖い。無事であることを願う気持ちだ」と伝えた。
普段から近しい先輩・後輩として過ごしたと明らかにした俳優Bさんは「ほんの数日前も電話をした。一緒に自転車に乗って運動もした。新しい作品のリーディングも一緒にやったが、元気な姿だった」とし、「長い間見てきたが、麻薬のようなことに手を出す人ではない。推測ではあるが、私たちが知っている中毒ではないと思う。性格がしっかりしているので、とても驚いた」と話した。
イ・ソンギュンと複数の作品を一緒に手掛けた制作会社代表のCさんは、「慎重に推移を見守らなければならない」と口を開いた。続けて「事案が事案なので慎重で、まだ通話もできていない。時間が経てば顔を見ることができると思う」とし、「知っている人はわかるだろうが、マッチョな性格だ。間違っていたら、すぐに間違っていたと言える人だ」と話した。
さらに「所属事務所から脅迫の話が出てきたのを見ると、複雑な事件に絡まっているのではないかと思う。詳しく知らない立場で言うわけではないが、家族に対する愛情も深くて普段から変な行動はしていない。慎重に見守る必要がある」と付け加えた。
多くの映画の現場で対話を交わしたと伝えたタレントのDさんは「実はそんなに近い間柄ではない。現場で会えば、うれしく挨拶する程度だ。ツンデレな性格だが、周囲は彼をとても好きだった」とし、「作品だけで多様な顔があるということを説得してきた俳優だ。誠実でなければそのような結果は出ない。個人的にとても驚いたし、この状況が簡単には信じられない」と当惑した。
イ・ソンギュンと最近一緒に作業した制作会社代表Eさんは「最近までも撮影現場でアティテュード(態度や姿勢)が本当に良かった俳優であり、人間だ。いくら考えてもイ・ソンギュンと麻薬を結び付けて考えられない。まだ話しにくい状況なので断言することは難しいが、事情がありそうだ」と話した。
たびたびイ・ソンギュンと酒の席を共にするというマネジメント会社代表Fさんは「たまに酒を一杯ずつ飲むが、ほとんど屋台やカムジャタン屋、私の家で飲む。慎重な人なので、でたらめな行動をあまりしなかった」とし、「そんな人がどうしてこんなことに巻き込まれたのか戸惑っている。連絡もできず、慎重に状況を見守っている」と述べた。
なお仁川(インチョン)警察庁・麻薬犯罪捜査隊は10月19日、麻薬類管理に関する法律違反の疑いでイ・ソンギュンなど8人を内偵していると明らかにした。
イ・ソンギュンの所属事務所HODU&Uエンターテインメントは「現在、イ・ソンギュンに提起されている疑惑に対して正確な事実関係を確認している。今後進められる捜査機関の捜査などにも誠実な姿勢で誠実に臨みたい」と立場を伝えた。
◇イ・ソンギュン プロフィール
1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。
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