「BTSの出演説」で火消しを計るも…韓国で開催中の“トラブルだらけ”世界スカウト大会、非難再び

2023年08月07日 話題

もはやトラブルの見本市といっても過言ではない。

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8月1日より韓国・全羅北道で開催中の「2023セマングム世界スカウトジャンボリー」。同イベントを巡っては、機構問題、衛生問題、果てには性犯罪までもが噂されている。

そんななか、パク・ボギュン文化体育観光部長官はK-POPアイドルのコンサートを開催すると6日に発表した。これに対して、K-POPアイドルを人質に、これまでの汚名をチャラにしようとしているのではないかと非難が相次いでいる。

去る1日、第25回世界スカウトジャンボリーで開幕した今回のイベントは、初日から猛暑による熱中症患者が多発。同イベントは12日まで予定されているが、相次ぐ被害によりアメリカ、イギリス、シンガポールなどの参加者が早期撤退を決めたりもした。

ジャンボリーのK-POPライブを巡る騒動

(写真=全羅北道庁)韓国で開催中の世界スカウトジャンボリー

そんななか、当初6日にセマングム野外特設舞台で予定されていたジャンボリーのハイライト「K-POPスーパーライブ」は、11日にソウルのワールドカップ競技場へと変更された。

パク・ボギュン文化体育観光部長官とキム・グァンヨン全羅北道知事は6日、セマングムジャンボリーのプレスセンターで記者会見を開き、「極限の猛暑が公演環境を悪化させるという前例のない状況が続いているため、コンサートの場所と日付の変更、プログラムの再構成が避けられなかった」と明かし、会場をセマングム野外特設舞台から全州ワールドカップ競技場へと変更した。

しかし、台風6号「カーヌン」がジャンボリーのキャンプ場を通過するものと予想されると、世界スカウト連盟がK-POPスーパーライブの会場変更を主催側に要求することに。これを受け、主催側は7日午前に緊急会議を開き、結局、ソウル麻浦(マポ)区・上岩洞(サンアムドン)に位置するワールドカップ競技場で開催することを決定した。

現在、K-POPスーパーライブの出演アーティストは協議中だという。当初はIVE、ZEROBASEONE、NMIXX、STAYC、P1Harmony、&TEAM、VERIVER、イ・チェヨン、NATURE、Xikersの出演が予定されていたが、不透明となっている。

このうちNMIXXは11日に予定されていたスケジュールを理由に公演不参加を決め、ほかのアーティストも急いで日程を調整しているようだ。

BTSの出演説で炎上

突然の変更による戸惑いは、これだけではない。一部では日程変更とともにBTSの出演説が提起されている。

パク・ボギュン長官はブリーフィングで、“BTS出演説”に対して「決まっていない」とし、肯定でも否定でもない立場を明らかにした。そのため、BTSの出演に期待感を示す反応もある一方で、出演者リストにもなかったBTSを急遽持ち出すことで、ジャンボリーのネガティブな雰囲気を一変させようとしているのではないかという批判の声も強い。

これには、「BTSを利用するな」というARMY(BTSファン)の不満が続出。主催側の準備不足で公演が跛行し、大衆の非難を浴びると、完全体活動を中断しているBTSを“人質”に取り、世論の逆転を試みるのではないかという非難が激しい。

(写真提供=BIGHIT MUSIC)BTS

BTS以外にも、急なスケジュール変更で出演予定だったグループもやはり困っている状況だ。

海外活動が多い人気アイドルグループは、数カ月先のスケジュールまでぎっしり詰まっている場合が大多数だが、わずか1週間も残っていない状況で変更されたスケジュールを消化するのは無理があるものと見られる。パク長官は「イベントの誤りを問い詰めるのは後にしても遅くない」とし、「より華麗なイベントになるよう準備している」と話したが、人気アイドルを政治の道具にするという非難は避けられなさそうだ。

他イベントの出演者ブッキング暴露も…

そして7日には、本紙『スポーツソウル』が、ジャンボリー主催側が火消しのために、近隣で行われる他イベントの出演者を無理矢理起用しようとしているという疑惑を報じた。11日から3日間、全州総合競技場で開催が予定されていた「2023全州アルティメットミュージックフェスティバル」(以下、JUMF)は、イベント一週間前にK-POPスーパーライブの日程、会場変更で、開催日が重なることになった。

これに対して、JUMFを主催、主管する全州MBCのイ・テドン局長は、すでにかなり前に交渉していたJUMF出演者を、K-POPスーパーライブが引き出そうとしているという暴露文で怒りをあらわしている。この件で非難が激しくなると、K-POPスーパーライブ側は「出演者が重ならないようにする」と収拾に乗り出した。

JUMFの金曜日のヘッドライナーはOH MY GIRL、DREAMCATCHERなどだ。このような状況が明らかになると、OH MY GIRLが所属するWMエンターテインメントは「ジャンボリー組織委員会からは連絡を受けたことがなく、予定通りJUMFに出演する計画」と伝えている。

OH MY GIRL

またイ局長は7日、『スポーツソウル』の電話インタビューで「ジャンボリー組織委員会からは出演者が重ならないようにするという返事を受けた」と伝えた。しかし、現代において、すでに予定されているイベントの出演者を政府主導のイベントに立たせることを了解してほしいという発想に、ネット民たちは怒りを表わしている。

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