100人以上が熱中症の症状を訴えるなど、国際的に非難を浴びている韓国で開催中の「第25回世界スカウトジャンボリー」。そこで行われる「K-POPスーパーライブ」が、なんとも“迷惑すぎるコンサート”になってしまった。
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世界中のボーイスカウトやガールスカウトが集まる「2023セマングム世界スカウトジャンボリー」のひとつのイベントとして行われるK-POPスーパーライブが、当初の期待とは異なり、次々と迷惑を与えるイベントとなった。
安全などの問題でコンサートが延期され、あちこちに被害が発生している状況だ。ラインナップの変更問題から場所、当日行われる別のフェスティバルへの被害まで、それこそ多大な被害が拡散されている。
韓国文化体育観光部のパク・ボギュン長官は8月6日午後、ブリーフィングを通じてジャンボリーK-POPスーパーライブの日程延期について、「収容人力、安全管理、アーティスト出演問題、プログラム補完調整問題、セマングムからの移動条件、退営式問題などを総合し、そのような結論を下すことになった」と伝えた。
こうして当初「8月6日・セマングム野外ステージ」で行われる予定だったK-POPスーパーライブは、「8月11日・全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場」で開催されることとなった。
K-POPスーパーライブを通じて全世界170カ国余りの青少年たちとコミュニケーションする予定だった当初の計画とは異なり、突然の変更で多くの憂慮と被害が生じており、失望感が大きくなっている状況だ。
ひとまず日程が変更され、当初計画されていたラインナップに大きな変化がある見通しだ。今回のK-POPスーパーライブにはIVE、ZEROBASEONE、NMIXX、STAYC、P1Harmony、&TEAM、VERIVERY、NATUREなどが出演する予定だった。しかし公演日が変更されたことで、予定されていた出演者が全員参加することが不可能となった。
NMIXXはもともと予定されていたスケジュールがあったため、8月11日の公演には参加できなくなった。NMIXXだけでなく、大部分のK-POP歌手が国内と海外を行き来しながら活動しているため、従来のラインナップが揃うことは容易ではなさそうだ。
まずK-POPスーパーライブは、アーティストたちのスケジュールに被害を与えたわけだ。
主催側はラインナップを後ほど再公開する予定。日程が変わり、一部からはBTSの出演説まで浮上したが、パク・ボギュン長官は「まだ決定されていない」という立場だった。ただ当初からKBSでの中継を予定していただけに、KBSの音楽番組『ミュージックバンク』の出演者をスーパーライブに参加させると予想される。
延期によって生じる問題は他にもある。当初のラインナップが守れないだけでなく、8月11日に開催される「2023全州アルティメットミュージックフェスティバル」(JUMF)にも被害を与えかねないからだ。
JUMFを主催、主管する全州MBCのイ・テドン局長も、その点を指摘した。同じ日、同じ都市で行われるK-POPのコンサートなので被害を与えかねない。
同日に行われるJUMFには、OH MY GIRL、DREAMCATCHER、Billlie、ONEUSなどが出演する。イ・チェヨンは当初、ジャンボリーKPOPスーパーライブのラインナップにも名を連ねていた。イ局長は、ラオンアップ問題と同時にジャンボリーに合わせて開催日も延期することとなり、準備したイベントに被害を与えるのではないかと心配した。K-POPスーパーライブ側は、出演者が重ならないようにするという立場だった。
さらに競技場を奪われたプロサッカーチームの全北現代モータースも、同様に荒唐無稽な状況に追い込まれた。全北現代は今週、全州ワールドカップ競技場でホーム2連戦を行う予定だった。しかしKPOPスーパーライブにより、急遽日程を変更することになったのだ。
全北現代のダン・ペトレスク監督はこれについて、「本当に悪い知らせだ。生まれて初めて経験したことだ。さっぱり理解できない。ホームを離れて日程変更も避けられないため、我がチームに多大な影響を及ぼすだろう。特にホームでは全北ファンが“12人目の選手”としてものすごい応援を送ってくれるので、打撃が倍になる」と立場を明らかにした。コンサート後の競技場の状態に対する問題も指摘されている状況だ。
突然の日程変更で、ラインナップから場所まで多くの迷惑を与えているジャンボリーK-POPスーパーライブ。はたしてまともに開催できるのか、注目される。
(記事提供=OSEN)
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