韓国で行われている世界スカウト大会のK-POP公演が、2度目の開催地変更となった。
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8月7日、KBS関係者は『OSEN』の取材に対し、「2023セマングム世界スカウトジャンボリー」の「K-POPスーパーライブ」が来る11日、ソウルワールドカップ競技場で行われると伝えた。
全羅北道(チョルラブクト)・扶安郡(プアングン)のセマングム干拓地で開催中の世界スカウト機構による合同キャンプ大会「2023セマングム第25回世界スカウトジャンボリー」。
158カ国から約4万3000人もの14~17歳の青少年が参加している今大会だが、開催直後から問題が次々と発生して物議を醸している。
例えば、会場内のコンビニにおける“ぼったくり問題”や猛暑による熱中症患者の続出。さらには参加者に支給されたゆで卵からカビが発見され、キャンプ場内の女性シャワー室に30~40代と推定されるタイ人男性指導者が侵入したことが発覚するなど、あらゆる問題が連日にように起きている。
これにより、参加国最多の約4400人を派遣していたイギリス代表団は4日に一早く撤退を決定。アメリカ、シンガポールも同様の決定を下すなど、トラブル続出の大会には「国際的な恥」との声も挙がっている。
そんななか、大会を締めくくる一大イベントとして、当初は6日に扶安郡のセマングム野外ステージで「K-POPスーパーライブ」を開催する予定だった。
同公演にはIVEやZEROBASEONE、NMIXX、STAYC、P1Harmony、&TEAM、VERIVERY、NATUREなど豪華アーティストが多数出演予定だった。
ところが、韓国政府・文化体育観光部のパク・ボギュン長官は8月6日午後、ブリーフィングを通じて「収容人力、安全管理、アーティスト出演問題、プログラム補完調整問題、セマングムからの移動条件、退営式問題などを総合し、そのような結論を下すことになった」とし、公演の延期を発表。8月11日に全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場での開催に変更となった。
ただ、この開催日時・開催地変更に関しても批判が殺到した。
全州ワールドカップ競技場を本拠地とするプロサッカーKリーグの全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースは、今回の開催地変更より、8月9日と12日に同会場で予定していた公式戦の開催が不可能となった。
全羅北道のキム・グァンヨン知事は開催地変更に際し、「K-POP公演を前後にして全北現代のホームゲームが予定されていたが、(クラブ側が)ほかの会場に移して試合を行うようにしたことに感謝している」と、いかにも全北側が全面的に協力したかのように発言したが、実際に全北が事実を知ったのはパク長官が発表した6日当日だった。
つまり、政府と自治体はクラブと何ら協議を行うことなく、一方的に全州ワールドカップ競技場での開催を決定したわけだ。
ただ、発表翌日の7日、台風6号が「世界スカウトジャンボリー」のキャンプ場一帯を通過するとの予測が明らかになると、世界スカウト連盟側が「K-POPコンサート」の開催地変更を要求。これにより、全州ワールドカップ競技場からソウルワールドカップ競技場への変更となった。
なお、開催日が変更となった「K-POPコンサート」では、当初出演予定だったNMIXXが元々予定されていたスケジュールのために参加不可能に。
また、司会として出演予定だった俳優チャン・ドンユンも、同日にドラマ撮影が予定されていることから不参加が発表されている。
(記事提供=OSEN)
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