兵役中のBTS(防弾少年団)・JINに会うために、持ち場を無断離脱して注射を打ったとされる女性看護将校が立場を明らかにした。
韓国メディア『ハンギョレ』は6月20日、議論となっている20代の女性看護将校Aさんの法律代理人のインタビューを報じた。
先立って今年1月中旬、陸軍第28師団の看護将校AさんがJINに予防接種をするために勤務地を無断離脱し、彼のいる第5師団の新兵教育隊を訪問したと報じられた。
それによると、その女性は第5師団の看護将校と共謀してJINに接近したという。さらにその日、医務室でJINにウイルス性出血熱の2次予防接種を実施。彼女は勤務中の部隊に復帰し、「BTS・JINがとても痛がっていた」などと話していたと報じられた。
それを受けて5月19日、軍の関係者は「去る3月に監察調査した結果、第28師団の中尉(Aさん)が1月頃に無断で他部隊を訪問した事実を確認した」とし、「現在追加で法務調査を実施中で、その結果に従って法と規定に基づいて厳正に処理する」と伝えた。
そんななかで今回、Aさんの法律代理人は「(Aさんは)JINが所属している新兵教育隊の看護将校Bさんの協力要請を受けて訪問し、予防接種だけを実施した。当時、師団内部の事情で予防接種支援の要請が難しく、隣接部隊に勤務するAさんに協力を求めた」と明らかにした。
続けて「当時、訓練兵1人当たりに注射3回を早く打たなければならない状況であり、マスクも着用していてAさんの立場ではJINが誰なのか区別することもできなかった。Aさんが事前に口頭で報告し、医務班長(軍医官)が承認した状況なので懲戒対象ではない」と伝えた。
つまりAさんは、JINのいる部隊から予防接種に協力してほしいとの要請を受け、上司の許可をもらって任務を果たしたので問題がないという主張だろう。
法律代理人は「2人の看護将校は部隊に転入して4カ月ほどで、新型コロナで業務が急増したなかで先輩たちから引継ぎを受けた通り、仕事が多いときは隣接部隊の看護将校に協力を求めて仕事をしてきた」と背景を説明した。
実際に軍当局は6月16日に予定されていた懲戒委員会を延期し、無断離脱についての懲戒手続きを中断し、捜査を依頼して司法機関の判断を待つ方針だ。
なおJINは昨年12月に入隊し、現在は新兵教育隊の助教として服務中。除隊予定日は2024年6月12日だ。
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