BIGBANGメンバーが全員巣立った。一時代が終わったのかもしれない。
YGエンターテインメントは6月6日、G-DRAGONとの専属契約が満了していたと発表した。
先立って5月15日に電子公示システムを通じて公開されたYGの四半期報告書によると、今年3月31日時点で主要契約者名簿からG-DRAGONの名前が抜けていたことから、BIGBANGメンバー“5人”がYGから離れることとなった。
同時に、広告などの活動に関しては別途の契約で協力中とし、音楽活動の再開時は追加の契約も協議すると伝えているが、「YGエンターテインメント所属」ではなくなったことは間違いないだろう。
これでYGには現在、BIGBANGメンバーが誰一人残っていない状況だ。
最初にYGから抜けたのは、末っ子のV.Iだった。彼はアーティスト、タレントなど多方面で活躍していたが、韓国芸能界を揺るがす大スキャンダル「バーニングサン事件」に関与していたことが判明し、立場は一転。容疑者として裁判真っ只中の2019年3月13日にYGとの専属契約が終了し、グループからも離れることとなった。
V.Iの脱退後、4人となったBIGBANGだったが、続いてT.O.PがYGから抜けることに。彼は2022年4月5日、BIGBANGにとっての久しぶりの新曲リリースとともに、YGから退所した。
当時、YGは個人活動の領域を広げていきたいというT.O.Pの意見を尊重したと明かしていた。
これでT.O.Pは事実上の芸能界引退と囁かれ、実業家としてワイン事業に精を出したり、ZOZOの前澤氏らとともに月面旅行プロジェクトに参加したりと、芸能活動以外で注目を集めている。
最近では、インスタグラムに寄せられた「BIGBANGを辞めたのか」というファンの質問に、「私はすでに脱退した」と明言。同時に自身を「BIGBANG T.O.P」と紹介している記事のキャプチャ画像の「BIGBANG」部分を加工して消したものを投稿し、脱退を強調していた。
続いて2022年12月にSOL(テヤン)、D-LITE(テソン)が巣立つことに。SOLは26日、クリエイティブディレクター/作曲家のテディが設立したYG傘下「THEBLACKLABE」への移籍を発表した。
そして翌27日、D-LITEもYGとの専属契約が終了。そして今年4月、BIGBANG時代から10年間にわたって苦楽を共にしてきたマネージャーとともに、新たな事務所R&Dカンパニーでの再スタートを知らせた。
YGを離れたあと、SOLはソロ活動に邁進している。今年はアルバムを発表し、BTS(防弾少年団)・JIMINやBLACKPINK・リサとコラボするなど、最も活発に活動しているといえるだろう。
同時期にYGを離れたD-LITEは、現時点では目立った活動をしていない。だが、R&Dでは専門レーベル「D-LABLE」が設立されたことから、マネージャーとともに音楽をはじめとした多彩な分野で活動するとみられる。
そして今回、G-DRAGONもYGを離れていたことが発覚。結局、YGからBIGBANGメンバー全員が離れることとなった。
2022年4月に発表した4年ぶりの新曲『Still Life』は多くのファンを喜ばせた反面、“春夏秋冬”(原題)と名付けることで、サイクルが終わったことを示唆していたのかもしれない。
一方、D-LITEは今年1月、自身のYouTubeチャンネルでこのような言葉も残している。
「誰かが言った。“永遠なんてものは絶対にない”。いいえ、絶対に永遠なのは、BIGBANG」
春夏秋冬は絶えず巡るものだ。BIGBANGの歯車が再び動き出すことに期待したい。
前へ
次へ