すぐに人々に覚えてもらうために、芸名を使う韓国スターは珍しくない。
ただ、その芸名が他の活動をする際のハードルになることもある。歌手兼女優のIU(アイユー)が分けて使っていた歌手業と女優業の活動名を統一すると宣言し、活動名を変えるスターに対する関心が集中している。
IUは、歌手活動時は「IU」を使い、女優活動の際は本名の「イ・ジウン」を使っていたが、今後は「IU」に統一すると明かした。映画『ドリーム』(原題)の制作報告会で彼女は、「演技をするときはイ・ジウンという名前で活動したりもしたが、どうせみんなIUと呼んだ。ファンの方々に混乱を与える可能性があるので、IUだけを使うことにした」と明らかにした。
IUだけでなく、AFTERSCHOOL出身のナナも芸名と、女優としての名前が同じだ。
とあるインタビューでナナは、「歌手出身が演技者に転向したとき、本名を使うのが普通なのか、どうしてそうしなければならないのかという疑問があった。ある程度の理解はできる。新しい人物を演じるためには、“芸能人ナナ”ではなく、“人間イム・ジナ”(本名)で演技するほうが正しいようだが、私はナナでデビューして今まで来た。ナナとして良いことが多かった。この大切な名前をあえて変えなければならないのかと思った。どうせナナは、イム・ジナだ。演技者として認められるかは、名前よりも作品にどれだけ上手く溶け込むかにかかっている」と所信を明らかにした。
SUPER JUNIORのイェソンもアイドルと俳優活動名が同じで、SHINeeのキーも演技者として活動時も芸名の「キー」をそのまま使用した。キーは「SHINeeキーで積み上げたキャリアと名前が与える感じを変える必要はないと考えた。自分のすべての芸能活動は、キーとして行っている」と述べた。
ガールズグループ宇宙少女のボナは、3月31日から放送されたMBC新ドラマ『朝鮮弁護士』(原題)から、「キム・ジヨン」という名前で女優活動を行う。先立って出演したドラマで芸名である「ボナ」を使ったキム・ジヨンとしては、『朝鮮弁護士』から本名を使いながらアイドルのボナ、女優のキム・ジヨンに差をつけた。
Red Velvetのジョイも女優として活動するときは、芸名の「ジョイ」ではなく本名「パク・スヨン」を使っており、最近はBerry Good出身のチョヒョンが女優に転向し、活動名を本名である「シン・ジウォン」に変更した。また、EXID出身のハニも女優として活動する時は本名「アン・ヒヨン」を活動名として使う。
この他にも、EXOのディオがグループ活動時は「ディオ」、俳優活動時は「ド・ギョンス」にしており、INFINITE出身のホヤも俳優として活動する際は「イ・ホウォン」という本名を使う。同じくINFINITEのエルも、やはり演技者としては「キム・ミョンス」という本名を使っている。
AFTERSCHOOL出身のLizzyは女優に転向し、本名の「パク・スヨン」ではなく、「パク・スア」に活動名を変更した。所属事務所を移し、本名の前の部分である「パク・ス」は生かして、最後の1文字だけ変えたケースだ。
彼女は当時、「ホン・スア先輩もいて、Red Velvetのジョイがパク・スヨンとして活動していた。同姓同名の人がいたので、考慮して“パク・スア”に活動名を決めた」と説明した。
4Minute出身のナム・ジヒョンは、2017年から母親の姓にちなんで「ソン・ジヒョン」という活動名を使った。しかし新しい所属事務所と契約を結び、再び本名の「ナム・ジヒョン」として活動している。
様々なケースがあり、ややこしさも否めないが、IUやナナといったトップスターが統一を選択しているだけに、今後は統一派が増えていくかもしれない。
(記事提供=OSEN)
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