違約金は10億円とも…カリスマ韓国俳優の麻薬事件がもたらした混乱、ネット上では擁護vs批判の舌戦

2023年03月30日 話題 #ユ・アイン

コカインなど4種の麻薬投薬疑惑が持たれている俳優ユ・アイン(本名オム・ホンシク、37)が、発覚から約2カ月後に謝罪文を公開したなか、ネット上では舌戦が繰り広げられている。

【画像】衝撃…韓国芸能人の薬物取引の瞬間

ユ・アインは3月27日、ソウル警察庁麻薬犯罪捜査隊に出頭し、約12時間の厳しい取り調べを受けた。そして翌日、ユ・アインは自身のSNSに長文を掲載し、謝罪した。

その後、彼の謝罪についてネット上で大激論が繰り広げられており、叱責と支持の相反する反応があがっている。大部分が「それでも麻薬犯罪者に過ぎない」「謝罪文もやはり自己合理化に陥っている」と冷静な見解を示したが、一部のファンはユ・アインを擁護し、復帰を応援したりもした。

麻薬使用への擁護も登場

特に、元歌手のキム・ソンが公開的にユ・アインを応援するコメントを残し、舌禍の中心に立った。キム・ソンはユ・アインの謝罪文に「待ってるよ。最初からユ・アインの1番のファンであることを知ってるでしょ?義理男(義理のある男)!」というコメントを残し、公開的に支持したのだ。

このような応援がある一方、公開を控えていたユ・アイン出演作は危機的状況に置かれている。そのため、キム・ソンの「義理男!」という発言は多くの批判を受けることに。

(写真提供=OSEN)キム・ソン

キム・ソンは批判に「正気だ」としてネット民と舌戦を続けているが、一部からは「同僚として応援したいのではないか」という反応もある。

キム・ソン以外にも、ユ・アインの謝罪文には「カフェイン中毒と似ている」といった、“問題はない”というニュアンスのコメントもあり、物議を醸した。また、麻薬容疑で帰国直後に逮捕された故チョン・ドゥファン元大統領の孫チョン・ウウォンと、ユ・アインの容貌を比較するコメントも話題を集めている。

ある芸能界関係者は「トップスターの事件なので多くの関心を受けるのは当然だが、論点をずらす消耗的な論争で、犯罪の重さが軽く映ることが憂慮される」と見通した。

違約金は10億円とも…

現在、警察はユ・アインが投薬した薬の種類と回数が多かったことから、追加の調査が必要だと判断し、ユ・アイン側と召喚日程を調整している。2度目の調査は、早ければ来週初めになると見ている。ユ・アインは現在、プロポフォール常習投薬疑惑と共に国立科学捜査研究院で精密検査の結果検出された大麻類、ケタミン、コカイン投薬容疑を受けている。

当の本人は麻薬投薬の疑いは認めながらも、常習投薬の疑惑は否認しているという。食品医薬品安全処によると、ユ・アインは2021年から1年間、73回にわたって計4400mlを超えるプロポフォールを投薬した。これに対してユ・アインは、投薬自体は一部認めながらも、常習投薬疑惑は否認。また、ケタミンに対しても診療記録が残っているため、不法処方ではなく、正当な医療目的だったと主張している。

(写真提供=OSEN)3月27日、警察の調査を受けて報道陣の前に姿を現したユ・アイン

警察は先の召喚調査で、ユ・アインの投薬経緯を集中的に調べた。対してユ・アインは、麻薬専門捜査検察出身の豪華弁護団を構成し、捜査に備えた。警察は追加調査を通じて、コカインをいつ投薬したか、常習投薬したかなどを集中的に調査し、立証に乗り出すものと見られる。また、資料の分析結果と調査内容を基に、拘束令状申請の可否を決定する見通しだ。

法曹界は、警察が追加の証拠を確保しない限り、実刑が言い渡されるのは難しいと見ている。ある番組で弁護士は、「警察がユ・アインの投薬時期や回数などを正確に特定できなければ、結局ユ・アインが認める犯罪事実だけが起訴される可能性が高い」とし、「この場合、麻薬初犯で他の犯罪歴がないユ・アインは、高額の罰金刑や執行猶予を受けることになるだろう」と述べた。

ユ・アインの法的処罰のほか、金銭的な損害も相当だという予測も出ている。もしも有罪を宣告されることになれば、各種広告の違約金を払う可能性が高いためだ。契約締結時は通常、広告モデルが社会的な問題を起こしてブランドのイメージを毀損すると、広告費相当、それ以上の違約金を支給しなければならない条項が含まれている。

ユ・アインは現在、国内をはじめ中国などで10余りのブランドの広告モデルとして活動している。広告モデル料は年間8億~9億ウォン(約8000~9000万円)台だという。

これに対し、ユ・アイン自身が支払わなければならない違約金は、100億ウォン(約10億円)以上になると業界は展望している。広告主と損害賠償合意がなされることもありうるが、不一致ならば訴訟につながる確率が高い。

このように、各所に影響を及ぼしているユ・アインの麻薬事件。現時点では、Netflixは今年公開予定だった『終末のフール』『勝負』の配信を暫定延期の決定を下した。

◇ユ・アイン プロフィール

1986年10月6日生まれ。韓国・大邱(テグ)出身。2003年のドラマ『四捨五入』でAraの恋人役を演じ一躍有名になる。デビューから1年でファンミーティングが開催されるほど異例の速さで人気を高めるが、芸能活動を一時休止。2006年から活動を再開し、様々なドラマや映画で助演を務める。2010年のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』で強い存在感を発揮し、ドラマ『ファッション王』『チャン・オクチョン』『密会』、映画『ワンドゥギ』『ベテラン』『王の運命 -歴史を変えた八日間-』『バーニング 劇場版』『#生きている』などの話題作に出演して活躍している。

【写真】ユ・アイン、女優ソン・ヘギョと“密着”2ショット

“4種の麻薬”容疑の俳優ユ・アイン、初犯だが処罰の強度は?

【画像】「幸福感が強すぎて止められん」“麻薬前科5犯”の『私の頭の中の消しゴム』女優

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集