その結果、85%もの職員が「現経営陣+カカオ」を支持し、「イ・スマン+HYBE」を支持したのは15%に終わった。
つまりHYBEの買収計画にSMエンタ職員の85%が反対していることになる。
SMエンタ職員のコメントには、「SMという名前自体が嫌いになりそう」「これまでの伝統と歴史が否定された気分」といった声があった。
また「SMの職員たちが先生(イ・スマン)にとって、その程度の存在だったのか」「(イ・スマンに)裏切られたという気持ちだ」といったコメントもあった。
先立って2月10日、HYBEは、SMエンタの創業者で大株主であるイ・スマンが保有する持分14.8%を取得する株式売買契約を締結したと明らかにした。HYBEがSMエンタの筆頭株主になるということだ。
さらにHYBEは、来る3月1日まで、SMエンタの普通株25%を1株当たり12万ウォン(約1万2000円)の価格で公開買収するとも伝えた。この計画が成功すれば、HYBEはSMエンタの株の39.8%を保有することになる。
業界1位で時価総額8兆2700億ウォン(約8270億円)のHYBEが、業界2位のSMエンターテインメント(2兆7600億ウォン)を買収することになれば、業界3位のJYPエンターテインメント(2兆6000億ウォン)をさらに突き放し、まさに“1強”となる。
ただ、今回のSMエンタ職員ばかりでなく、SMエンタの理事ユ・ヨンジンが「イ・スマン先生のプロデュースがないSMは真のSMではない」と公式声明を発表して現経営陣を非難するなど、SMエンタ内部は混乱している状況だ。
SMエンタ内部の反対があるなかで、HYBEの買収がどんな結果を生み出すのか注目だ。