2000年代の開始とともに、日本に沸き起こった韓流ブーム。ドラマで火が付いた人気はやがてK-POP人気へとつながり、今では10代たちも熱狂する“第3次韓流ブーム”が起きている。
気になるのはかつて人気だった“あの人”たちのその後だ。
彼ら彼女らは今、どうしているのだろうか。
シリーズでお届けする意欲企画。今回は伝説のバラエティ番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』にレギュラー出演して、日本でも人気者だったジニー・リーこと、チェヨンの今を紹介する。
2000年に日本テレビ系列で毎週金曜のゴールデンタイムに放送された『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』。お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンがMCを務め、ウリナリ芸能人社交ダンス部やポケットビスケッツといった期間限定アーティストも輩出した、伝説的なバラエティ番組だ。
この『ウリナリ!!』のオーディションに合格して、同番組内で結成されたウルトラキャッツ(内村光良、大竹一樹、ウド鈴木)のメンバーの1人だったジニー・リーのことを覚えているだろうか。
ジニー・リーはウルトラキャッツとしてだけではなく、ウリナリ女子柔道部や芸能人社交ダンス部でも活躍し、テレビ番組を超えた人気となったが、実は韓国人。本名はイ・ジンスクという。
彼女は2002年に『ウリナリ』が終了したあとも日本で芸能活動を続けたが、2003年には日本での活動を完全に休止して、韓国に帰国。芸名をチェヨンと改めた。
韓国では歌手としてヒット曲に恵まれ、2005年KBS歌謡大賞では「今年の歌手賞」も受賞。また『日曜日がいい』などバラエティ番組などにも出演してタレントとしても人気を博し、2007年からは中国にも進出し、現地で数多くのコンサートやテレビ番組に出演するなど人気を博し、現在は韓国と中国の両方で活発な芸能活動を展開している。
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そんなチェヨンは今年4月、『スポーツソウル』のインタビューに登場。日本での活動を次のように振り返っている。
「当時は日本で芸能番組に出演していた韓国の芸能人がいなかった。BoAが歌手として日本で活動を始めたばかりだった。
私の日本での活動を自己評価するなら100点満点を与えたい。情熱がすごかった。与えられた仕事はすべてやった。柔道大会にも出場したし、ウルトラキャッツのメインボーカルとしても活動した。
タイトルは覚えいないが、番組内でインド映画にも出演した。当時の出演陣たちと一緒にインドに行って赤道付近に1カ月滞在したが、真っ黒に日焼けした。
とにかく、あの頃は自分が何を望み、何がしたいのかもわからなかった。ただ時間を過ぎて振り返ると、本当に多くのことを学んだ。芸能感覚も覚えた。バラエティをするときは、正直でなければならないということを悟った」
現在は日本、韓国、中国の3カ国で活躍した芸能人の先駆者として知られる彼女。現在は英語も勉強中だという。
「英語ができれば、アメリカでなくとも東南アジアなど進出できる場所は多い」。ウリナリで培ったチャレンジャー精神は今も忘れてはいないようだ。
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