江南一帯に位置する多くのクラブで撮影を行い、その中にバーニングサンも含まれているという。一部からは「バーニングサン事件を美化しようとしているのではないか」という厳しい意見も上がったが、制作会社側はこのような意見に対して「撮影は事件前にすでに進んでいたため、美化されるような部分は決してないだろう」と一線を画した。
ある関係者は、「現在は、バーニングサン事件やV.Iをめぐる各種疑惑が忘れ去られつつある。それだけに、『量子物理学』の公開が世間の関心を再び呼び起こすきっかけになればいい」と伝えている。
一方で、イ・ソンテ監督はバーニングサン事件と作品の関係性について、慎重な姿勢を見せた。制作報告会の場では「バーニングサン事件を連想させる」という司会者の言葉に対して「この映画は、私が2016年の段階ですでに脚本を書いていた映画だ」と強調し、「編集の最中に事件をニュースで見て、とても不思議だったし当惑した」と当時の心境を伝えている。
さらに、「その事件を直接扱った映画ではない」と慎重な立場をあらわにした。
映画『量子物理学』は、9月19日に韓国で公開予定だ。