イ・ヨンエの復帰作がトロント国際映画祭の公式招待を受けた。
イ・ヨンエの14年ぶりのスクリーン復帰作であり、ユ・ジェミョン、イ・ウォングン、パク・ヘジュンなど実力派俳優の出演で期待される映画『私を探して』(原題、キム・スンウ監督)。11月の公開が決まったなかで、第44回トロント国際映画祭に公式招待された。
『私を探して』は、6年前に失踪した息子と顔立ちや傷跡まで同じ子供を見たという謎の連絡を受け、“チョンヨン”(演者イ・ヨンエ)が見知らぬ町へ子供を探しにいくというストーリーだ。
パク・チャヌク監督の映画『親切なクムジャさん』(2005年)で熱演を見せて以来、常に次回作への期待と関心を集めてきた女優イ・ヨンエ。その14年ぶりのスクリーン復帰作が9月5日から15日まで開催される第44回トロント国際映画祭のディスカバリーセクション(Discovery Section)に公式招待された。
トロント国際映画祭は、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭とともに、世界4大国際映画祭に数えられる。韓国映画としては、パク・チャヌク監督の『お嬢さん』(2016年)、キム・ジウン監督の『密偵』(2016年)などがスペシャルプレゼンテーション部門に招請されて話題を集めたことがある。
今回『私を探して』が招待された「ディスカバリーセクション」は、海外の新人監督が作品を知ってもらうためのセクションで、主に監督の長編映画デビュー作、あるいは2作目の長編映画を上映する。
『私を探して』の海外セールスを担うFinecut社によれば、トロント国際映画祭のシニアプログラマーであるGiovanna Fulvi氏が以下のように招待ニュースを伝えたという。
「パク・チャヌク監督の映画『親切なクムジャさん』に出演したイ・ヨンエが、失われた息子を探す母親という大胆な作品で戻ってきた。
新人監督キム・スンウは、世界的に認められている韓国スリラー映画の命脈を引き継ぎ、自身を注目すべき監督の1人に作った。最終的には母性愛の深さを示すこの映画を通じて、キム・スンウ監督は感動を抱かせる。
緻密な脚本と予測できない展開が詰め込まれた『私を探して』を鑑賞する観客は、手に汗を握ることだろう」
14年ぶりのスクリーン復帰作でイ・ヨンエは、息子を失った失望感と罪悪感に包まれながらも、子供を探すことができるという希望を捨てない“チョンヨン”役を演じた。息子を失った痛みから、誰も信じられない状況のなかでも子供を探すたくましさまで演じ切る。
また、ドラマ『秘密の森』で視聴者を魅了し、映画出演で忙しい日々を送る俳優ユ・ジェミョンが、自分の村に失踪した息子を見つけようと現れたチョンヨンの登場に、不快な気配を隠せない派出所の“ホン警長”役を引き受け、作品に緊張感を与える。
さらに、映画『女教師』『明堂』などに出演したイ・ウォングンが“チョンヨン”を助ける“スンヒョン”役に、『毒戦』『頑張ってミスター・リー』で安定した演技を見せたパク・ヘジュンが“チョンヨン”の夫“ミュングク”として出演する。信頼のキャスティングが映画の期待をさらに高めている。
トロント国際映画祭への公式招待でますます関心を集める映画『私を探して』は、韓国で11月に公開される予定だ。
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