『宮』『コーヒープリンス』でブレイクも“盗作疑惑”で失墜…女優ユン・ウネは今何をしているのか

2022年03月06日 話題

中学校3年生のとき、ガールズグループ「Baby V.O.X」の“末っ子”メンバーとして韓国芸能界に足を踏み入れたユン・ウネ。1993年当時の彼女は、可愛らしいルックスとスポーティーな魅力で、大衆から愛された。

【写真】『宮』ユン・ウネ、ダイエット成功の身なり披露

「チャンスが来たら動け」という言葉のように、ユン・ウネは一気にスターダムに上がるとK-POP界に続きバラエティ界に領域を拡大した。ユン・ウネは2002年のMBC『カン・ホドンの天生縁分』を皮切りに、SBS『Xマン日曜日が良い』などのバラエティ番組に相次いで出演しながら、人気スターとなった。

さらに『Xマン』では格別なパワーで「少女商売」というタイトルを得て、「当然じゃないか」コーナーを通じてキム・ジョングクとラブラインを演出し、視聴者にときめきまでプレゼントした。両手でユン・ウネの耳を防ぎ、「当然じゃないか」と叫ぶキム・ジョングクの姿は、今でも使い回されており、韓国芸能界の名シーンともされている。

ユン・ウネの歩みは、ここで終わりではなかった。

今度は演技へと目を向けた。ユン・ウンヘは2006年にドラマ『宮-Love in Palace-』で主演を務めると、『ブドウ畑のあの男』『コーヒープリンス1号店』『お嬢さまをお願い!』などを次々とヒットさせ、“信じて観られる俳優”という地位まで手に入れた。

(写真提供=OSEN)ユン・ウネ

“盗作疑惑”でイメージ失墜

様々なジャンルを完璧にこなして韓国芸能界を席巻したユン・ウネだったが、2015年に突然、人気に急ブレーキがかかった。“デザイン盗作疑惑”が浮上したのだ。

ユン・ウネは2015年8月、中国のファッションサバイバル番組『女神のファッション』でデザイナーとして活躍。自らデザインしたという衣装が数十億ウォン(数億円)で落札され、1位を占めた。

しかしファッションブランドARCHEのデザイナーであるユン・チュンホが、ユン・ウネが自身のコレクションを盗作したという疑惑を提起。ユン・ウネ側は「リファレンスを得ただけで、盗作ではない。ユン・ウネの名前でノイズマーケティングをするな」と解明した。

(写真提供=OSEN)ユン・ウネ

ユン・ウネの盗作疑惑は、これで終わりではなかった。

ユン・ウネのまた別の衣装もアメリカのブランドの衣装と酷似しているという主張が登場。さらにドラマ『宮』の制作に参加したデザイナーが個人SNSに、「ユン・ウネはファッショニスタへの渇望と芸術的な才能を認められたいあまり、前後を考えないようだ」とし、劇中、キャラクターが履いた室内履きを自分がデザインしたと吹聴していると暴露し、議論を過熱させた。

特に『女神のファッション』に出演した中国俳優が「この番組はすべて操作されたものだ。合作しようとしたデザイナーが代理試験を受けているように、デザイナーたちがすでに完成させた後、スターたちが作ったようにショーを行う番組」と非難したかと思えば、ファッションデザイナー連合会側がユン・ウネの盗作疑惑について「該当デザインは盗作だ」との立場を明らかにし、話題を集めた。

疑惑と関連してユン・ウネは中国SNSに謝罪文をアップしたが、それすらも真正性がないという反応であふれ、最終的に盗作疑惑が浮上してから約3カ月が過ぎた時点で、公式席上に現れて頭を下げた。

そればかりかユン・ウネは、その3年後に行われたドラマの制作発表会でも「3年前に機会があって謝罪したが、不足していたようだ。この機会を通じて物議を醸したことを謝罪する」と謝意を表した。

それにもかかわらず、悪化したユン・ウネのイメージが復活することはなかった。ユン・ウネは2018年のドラマ『トキメキ注意報』を皮切りに、『GO GO SONG』や『ジャングルの法則ゼロポイント』などに出演して復帰を知らせたが、以前に比べると話題性は著しく落ちた。

(写真提供=OSEN)ユン・ウネ

それでも“ユン・ウネ”というイメージに相変わらずついてくる修飾語がある。まさに「キム・ジョングクの彼女」だ。かなりの歳月が過ぎたが、視聴者たちはユン・ウネとキム・ジョングクのラブラインが今でも懐かしいのか、「当然じゃないか」のコンビに再注目し、芸能人たちもキム・ジョングクにユン・ウネの話題を聞いたりしてジョークを口にしている。

バラエティ番組『全知的お節介視点』や『新商品発売~コンビニレストラン』を通じてイメージの変身を図ったユン・ウネだが、未だに「キム・ジョングクの彼女」というイメージが消費されているところを見ると、盗作疑惑後にインパクトのある活動がないとも解釈できる。

ユン・ウネは現在、個人SNSとYouTubeチャンネル「ユン・ウネのウネログin」を通じてグローバルファンとコミュニケーションしている。「キム・ジョングクの彼女」と盗作疑惑を乗り越え、ただ“ユン・ウネ”という名前で過去の名声を取り戻す日は来るだろうか。彼女の活動に関心を向けてみたい。

(記事提供=OSEN)

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