韓国のオルタナバンド「LEENALCHI」、独特な世界観を表現した“新感覚未体験ライブ”を開催

2021年11月17日 話題

韓国のオルタナティブ・ポップ・バンド「LEENALCHI」が、1stフルアルバム『Sugungga』を完結させるXRコンサート「Sugungga:Catch the Rabbit」を、11月30日にカカオTVで公開する。

2019年に結成されたLEENALCHIは、4人のパンソリボーカル、2ベース、1ドラムが生み出す新鮮なサウンドと、中毒性の強いグルーヴ感、個性あふれるアートワークで人気のバンドだ。昔話をもとに“少し特別で現代のダンスミュージック”を披露している。

パンソリとは、1人の歌い手と太鼓の奏者によって奏でられる朝鮮の伝統的民俗芸能で、ストーリー性が盛り込まれた歌と打楽器の演奏が特徴的だ。

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アルバム『Sugungga』に収録されている代表曲『Tiger Is Coming』は、リリース直後のYouTubeライブ再生回数が500万回を超えるほど話題となっただけでなく、韓国観光公社のPR映像に起用されると、累計再生回数5億回を超えるほどの人気を誇る。

LEENALCHI

LEENALCHIが2020年に発表した『Sugungga』と、2021年に発表したシングル『Please Don’t Go』は、パンソリの5つの物語の内の一つ『水宮歌』がベースとなっている。

『水宮家』は、病気に罹った竜王を救うため陸へと出たスッポンが、薬の材料であるウサギの肝臓を得るために龍宮に連れて行くが、知恵を働かせたウサギが竜王を騙して再び陸地に戻るという物語。そして『水宮家』の印象的なシーンを抜粋し、計12の個性あふれる楽曲として新たに解釈したのがアルバム『Sugungga』だ。

またLEENALCHIは、韓国の現代舞踊グループ「アンビギュアス・ダンス・カンパニー」とのコラボレーションにより、パンソリを直感的なダンスミュージックへと位置づけた。『水宮歌』に登場するウサギ、スッポン、トラ、魚類などの動物を、鮮やかな色彩とサイケデリックなイメージで視覚化し、アートワーク、ミュージックビデオに活用することでパンソリの難解な歌詞を直感的に伝えている。

そんな独特過ぎる世界観で構成されたアルバム『Sugungga』の、完結編と言えるコンサート「Sugungga:Catch the Rabbit」では、XR技術がLEENALCHIの持つ独特な世界観を引き出し、視覚的な楽しみを最大化する見通しだ。

『Sugungga』の代表曲『Tiger Is Coming』を含む、『Ultimate Prescription』『A Fish Map』『Please Don’t Go』『Catch a Rabbit』『You Know Who I Am?』の計6曲が、コラージュ、フラクタルアート、イラスト、オプティカルアート、ARなど、様々な技術の組み合わせ生まれ変わる。ストーリーの軸となるウサギを音楽に合わせて視覚化し、過去と現在、水中、陸地、月宮など、想像上の超現実空間として描くという。

特に『Tiger Is Coming』の表現は、スッポンから逃げるウサギと、どことなく現れたトラ、虎に追われるスッポン姿を、XR空間でかくれんぼの如く表現し、幻想的な経験と劇的な緊張感で視聴者を楽しませる予定だ。

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