“お茶の間の女神”が下半期の韓国ドラマを埋め尽くす予定だ。トップスターの女優が続々とドラマに復帰しており、ファンの期待感を高めている。
最も先にスタートを切ったのはコ・ヒョンジョンだ。
コ・ヒョンジョンは『町の弁護士 チョ・ドゥルホ-罪と罰-』以来、2年ぶりとなる復帰作としてJTBC『君に似た人』(原題)を選んだ。
去る10月13日の初回放送では、妻や母という修飾語を捨て自分の欲望に忠実だった女性と、その女性との短い出会いで“自分の人生の脇役”になってしまった別の女性の話を描いた。
『君に似た人』には、コ・ヒョンジョンのほか『賢い医師生活』シリーズで存在感をアピールしたシン・ヒョンビンも登場。曖昧な人間関係の叙事を緊張感をもって表現している。
また、画家でエッセイ作家のチョン・ヒジュを作中で演じるコ・ヒョンジョンは最近、ダイエットに成功して洗練された体型を取り戻した。
『君に似た人』の視聴率は2%台(ニールセンコリア、韓国全国基準)と序盤の反応が残念だが、まだ速断するのは早い。ドラマが本格的な叙事とともに持ち直すことができるかどうかに注目が集まっている。
次の走者は、来る23日に初回放送を控えるtvN開局 15周年特別ドラマ『智異山(チリサン)』(原題)で主演を務めるチョン・ジヒョンだ。
チョン・ジヒョンのテレビドラマ復帰は2016年放送の『青い海の伝説』以来5年ぶりだ。その間にはNetflixオリジナルシリーズ『キングダム:アシンの物語』に出演したが、テレビドラマ復帰までは長い時間を要した。
これまではラブコメ作品に強みを見せてきたチョン・ジヒョンだが、『キングダム:アシンの物語』以降はジャンル物でも活躍している。『智異山』も智異山をめぐるミステリーとこれを暴くレンジャーたちの話を描いた作品で、チョン・ジヒョンは万能レンジャーのソ・イガンを演じている。
チョン・ジヒョンは先立って行われた制作発表会で、「キム・ウニ作家にいい話までしない理由がなかった」とし、「山奥での撮影は心配もあったが、それほど難しくはなかった。体力的にもそれほど大変ではなかった。山という自然の前では謙遜し、むしろ多くのことを学んだ」と述べた。
『キングダム:アシンの物語』以降、早くもキム・ウニ作家と再会したチョン・ジヒョンの復帰作『智異山』には大きな期待が寄せられている。
そのほかにも、これまで広告で存在感を見せつけてきたイ・ヨンエやソン・ヘギョも、久しぶりのドラマ出演で視聴者と会う準備を終えた。
イ・ヨンエは来る30日に初回放送を行うJTBC新ドラマ『ク・ギョンイ』(原題)、ソン・ヘギョは来る11月12日に初回放送を行うSBS新ドラマ『今別れている最中です』(原題)で復帰する。
特に、これまでは優雅な姿で認識されてきたイ・ヨンエは、『ク・ギョンイ』でハードボイルド追跡スリラーを繰り広げる予定であるだけに、演技の変身にも期待がかかる。過去に映画『親切なクムジャさん』で演技の変身に成功したイ・ヨンエなだけに、今回の『ク・ギョンイ』でも彼女らしいパワーを発揮してくれるかに注目が集まる。
2021年の年末を飾るであろうソン・ヘギョの『今別れている最中です』も、下半期の寒さを和らげてくれるはずだ。ジャンル物が主流のテレビドラマのなかで、久しぶりに披露されるメロドラマでもある。
『今別れている最中です』では、ソン・ヘギョだけでなくチャン・ギヨンやEXOセフンなど、多くの青春スターが意気投合。ファッション会社を取り巻く年上年下カップルのストーリーが盛り込まれる予定だ。
このように、トップスターが出会う復帰作はどれもジャンルや叙事が異なるだけに、作品を選ぶ楽しみもありそうだ。
とある業界関係者は、「下半期のドラマラインナップは特に女性が主人公の作品が目立つ。まさにスターの祭典だ」とし、「ただ、変わったライフスタイルやコンテンツ消費形態、OTTなどの活躍で、テレビドラマの視聴率は伸び悩んでいる時期だ。トップスターのテレビドラマ復帰がその名にふさわしいかに注目される」と述べた。
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