“ファン・ジョンミンがファン・ジョンミンを演じた”。
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俳優ファン・ジョンミンが、映画『人質』(原題)でワンマンショーを披露した。
去る8月5日、映画『人質』のメディア試写会と記者懇談会が行われた。同日、現場にはファン・ジョンミンとピル・ガムソン監督が出席した。
今作は、ある日の夜中に証拠も目撃情報もなく拉致された俳優ファン・ジョンミンを描いたリアリティアクションスリラーだ。
作中では俳優ファン・ジョンミンの拉致記が描かれている。ファン・ジョンミンがファン・ジョンミン自身を演じたのだ。
「海外犯罪を扱ったドキュメンタリー番組で、トップスターが拉致され無事1日で救出された実話を見た」というピル監督は、「韓国でそれを実現したら良いのではないかと思った。誰が演じたら一番良さそうか考えていたら、ファン・ジョンミンが思い浮かんだ。私の心の中で彼が一番だった」と伝えた。
そのファン・ジョンミンは、「徹底して“ファン・ジョンミン”として撮影に臨んだ。実際に自分が拉致されたらどう思うかという気持ちで撮影した」とした。
また、「普段の仮想キャラクターと今回のような自分を演じるときの差はなく、とても難しかった。序盤は人質にとられるまでは楽にできたが、それも約1分くらいだ。拉致されたらどんな気持ちになるだろうかと考えた。もし仮想の人物だったら感情調節もできるが、自分を演じたので難しかった」と明かした。
しかし今回、彼は自分自身を演じたことでリアリティが高くなった。映画内では、これまでに流行したファン・ジョンミンのセリフである「드루와(かかってこいよ)」や「브라더(ブラザー)」なども聞くことができる。ピル監督は、「だから彼と仕事がしたかった。有名なセリフが含まれていれば観客も信じて見てくれるのではないかと思った」と述べている。
今夏のワンピック映画に対するプレッシャーはなかったのだろうか。ファン・ジョンミンは、「皆さんの前に近付いているようだ。映画を見ながら幸せだった。最初は私たちが話した事柄が含まれていて、とても幸せだった」とした。
また、「人質はファン・ジョンミンだけではない。人質犯と刑事たちもとても頑張ってくれて、見ていて幸せだった」と涙ぐんだ。
映画はファン・ジョンミンのワンマンショーだったが、彼を拉致する犯人と助けようとする警察を熱演した俳優たちも見どころだ。キム・ジェボム、イ・ユミ、リュ・ギョンスなど、新鮮なニューフェイスたちが存在感を示した。
ピル監督は、「演技力のある新人俳優を探すことが重要なポイントだった。3カ月以上で1000人以上の俳優がオーディションに参加した。だからといって無作為に選んだわけではなく、推薦を受けたりして決定に悩み、眠れなくなったりもした」と明かした。
そして、「最終決定のとき、ありがたいことにファン・ジョンミンさんが相手役をしてくれたので、楽に選ぶことができた」と当時を振り返った。
ファン・ジョンミンは、「後輩たちの演技が上手で、誰が選ばれたか言いたくて仕方がなかった。言わないで大切にしてきた。観客たちが判断するだろう」とし、「撮影もあまりに上手くこなすので、“絶対にめげないで、映画に出たら褒められるだろうから”と自信を持って言った。映画が公開されたら称賛されるだろう」と述べた。
彼は今回の映画を撮影して、変わったことについて説明した。「特に変わったことはないが、夜道に気をつけるようになった」と冗談交じりに言うと、「実際に拉致されたら映画の中のファン・ジョンミンのようにできるだろうか」と悩む姿を見せた。
最後にピル監督は、「この映画は新人俳優たちの覇気とエネルギーと、ファン・ジョンミンの歴代級の名演技を披露する映画だ」とし、「特に厳しく息苦しい夏だが、『人質』を見ている間だけは、涼しくスリルのあるジェットコースターに乗っているような感覚を味わってほしい」と伝えた。
ファン・ジョンミンは、「この映画を見た観客の皆さんは、『人質』を応援してくれると思う。自信がある」と付け加えた。
一方、映画『人質』は韓国で来る8月18日に公開される。
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