韓国某企業の汚水流失事件などの実話を元に、大企業に勤める3人の高卒女性社員たちが、偶然知った会社の不正に自らの知識と知恵と勇気で立ち向かう姿を痛快に描いた『サムジンカンパニー1995』が、来る7月9日に全国公開を迎える。
そして今回、解雇の危険を顧みず、会社の不正に立ち向かうコ・アソン演じる主人公ジャヨンら女子社員たちの、個性あふれるキャラクター映像と新たな場面写真が解禁となった。
今回解禁となったキャラクター映像では、物語をけん引する個性豊かなサムジン電子の面々たちを紹介。『グエムル-漢江の怪物-』、『スノーピアサー』のコ・アソン演じるドロシーこと主人公イ・ジャヨンは、“コーヒー10杯を12秒でつくれる”という特技をもち、大卒なのに頼りないチェ・ドンス代理を助け、アン・ギチャン課長にコピー&ペーストを教えるなど生産管理3部を影で支える業務のプロフェショナルだ。
続いてイ・ソム演じるマーケティング部のミッシェルことチョン・ユナは、アイデアにすぐれているにもかかわらず、それを会議で発言する機会もなく部内のチョ・ミンジョン代理に盗まれることも多々。そんな彼女はミステリー・推理小説マニアという一面も持ち、持ち前の推理力で不正を暴こうとする役どころだ。
さらに『スウィング・キッズ』のパク・ヘスが演じるのは、会計部のシルビアことシム・ボラム。数学大会での優勝歴を持つ天才だが、業務は領収書の値段をごまかし処理をすることという始末。そんな彼女たちは会社が隠蔽した不法汚染排出を知ったことをきっかけに、それぞれの得意分野で真相解明に奔走する。
ほかにもボンクラ常務や新任社長など、自らの解雇を顧みず不正に立ち向かう3人たちを取り巻くキャラクターたちも曲者ばかりだ。
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コ・アソンは本作撮影を振り返り、「最初にこの映画の話の説明を受けたとき、“90年代の女性たちが戦う話”とききました。イ・ジャヨンという私の役だけでなく、登場するキャラクターすべてが魅力的だと思いました。私自身、元気をもらえて一日を誠実に過ごせる映画が好きなのですが、今回の撮影ではこの作品もそんな映画になればと思って、ポジティブな気持ちをたくさん込めました」と語っている。
また公開に先駆けて鑑賞したエッセイストの犬山紙子さん、作家の山内マリコさん、小説家の青木祐子さん、女優・モデルの高橋愛さん、スクールゾーン 橋本稜さん、『あのこは貴族』の岨手由貴子監督たちが、主人公たちに共感するコメントが寄せられた。
『サムジンカンパニー1995』は、7月9日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて全国で順次公開だ。
以下、コメント一覧(敬称略・順不同)
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「ジャヨン、ユナ、ボラム、一緒に戦った女たち、大っ好きだ!!」
尊さを噛み締めながら、シスターフッドを胸いっぱい吸い込みました。
犬山紙子(エッセイスト)
最高のフェミ・エンタメ映画! これこそ観たかったやつ!!!
『グエムル-漢江の怪物-』のあの子にこんな未来が待ってたなんて泣いちゃうじゃないですか。
山内マリコ(作家)
「そういうものだ」と思ってしまえば楽なのはわかっている。
でも思いたくない、思わないでいることを選んだ。可愛く強い、普通の女性たちの映画だと思います。
青木祐子(小説家)
実話を基にした作品で高卒女性社員が力を合わせて事実を隠蔽する会社を相手に解雇の危険を顧みずに力を合わせ真相解明に向けて奔走します。ファッションやメイク小道具なども当時を再現すべくこだわっており、悪に立ち向かう姿に心打たれて僕も頑張ろう!と思える映画だったので皆さんに劇場でチンチャ観て欲しいです!
スクールゾーン 橋本稜(芸人)
これが実話なのかと思うと震えるような問題でしたが、ラストスパートにかけての、この気持ち良さ!本当にスッキリしました!!!
そして、私的に最後の場面でユナがある女性に発した、あのセリフがカッコ良すぎて!最高でした!まるで、自分が言ってやった!みたいな爽快感を得られました♡
みなさんにも、是非味わってもらいたいです!
高橋愛(女優・モデル)
“教育”と“連帯”が女性を救う物語に、胸が熱くなりました。
よく食べて、よく学ぼう!
自分をエンパワーメントするために。
岨手由貴子(映画監督)
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