2018年に時価総額1兆ウォン(約1000億円)を突破し、エンターテインメント業界1位であるSMエンターテインメントと肩を並べたJYPエンターテインメント(以下、JYP)。
株価だけでなく、アーティストの活躍においても、SM、YGとの「3強体制」から「2強体制」に再編し、破竹の勢いの中で2019年にも活発な活動を予定している。
2月12日、5人組新人ガールズグループ「ITZY」をデビューさせたことに続き、3月には、昨年の新人賞を総なめしたボーイズグループ「Stray Kids」がカムバックを予告。4月には「TWICE」が日本でのドームツアーを終えて帰ってくる。
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また、2018年に世界17都市でワールドツアーを開催したGOT7は、グローバルな人気を体感した。メンバーたちのソロ活動を通じて様々な相乗効果を生んでいる中、JBとユギョムは3月にユニット「Jus2」の活動を控えている。
とある芸能事務所関係者は、JYPをこう評価する。
「日韓で絶大な人気を博すTWICEがJYPの顔として大衆性を象徴するのだとすれば、GOT7はグローバルな活動と人気で売上の重要な部分を担っている。また、Stray KidsにやITZYが成功的にデビューしたことで、世代交代まで行われている。JYPは今、どの事務所よりもしっかりとしたラインナップを構築している」
JYPと他の事務所の最大の違いは、現地化によるグローバル戦略だ。
JYPは中国と日本の企業と手を組んでグループを誕生させている。昨年JYPの中国法人・JYPチャイナと、TMEが合弁設立したエンターテインメントを通じて、メンバー全員が中国人であるボーイズグループ「Boy Story」をデビューさせた。
2019年には、日本・ソニーミュージックと共に新しいガールズグループ・プロジェクトに動き出す。
2月7日、JYPのプロデューサー、パク・ジニョンが東京ソニーミュージック本社で発表した「Nizi Project」は、来る7月に日本8都市とアメリカ2都市でオーディションを開催、選抜された20人を2020年11月にデビューさせることを目標とする。オーディションはもちろん、韓国JYPトレーニングセンターでの6カ月間の練習過程は、それぞれバラエティ番組に制作されるという。
アイドルの成長を見守り、応援していく日本のアイドル文化と、完成型のアイドルをデビューさせるK-POPの文化を融合させ、相乗効果を生み出そうという計画だ。
K-POP関係者は、JYPのグローバル戦略についてこう言う。
「K-POPの長所を海外市場に接合させながら、市場そのものを違う視線で見ているからこそ、各国で新しいアーティストの誕生が可能になる。現地化を通じて違う市場を攻略しているため、今後、良いモデルとして成長可能性が高い」
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