優勝者でも生き残れない…“オーディション番組後”を考える韓国テレビ局の「新たな動き」とは

2021年03月18日 話題

オーディション番組の優勝は今では終着地ではなく、新たな出発点となっている。

Mnetの『スーパースターK』を皮切りに『PRODUCE』シリーズなど、韓国芸能界ではこれまで数多くのオーディション番組を通じて新しいスターが誕生してきた。

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過去にはオーディション番組で優勝しただけでも大きな関心を集め、人気歌手に成長することができる土台となったが、現在はそうはいかない。今はむしろオーディション後、様々なバラエティ番組に継続して出演してこそ、“一発屋”ではない長く愛されるスターに成長できる。

“オーディション後”を考える韓国テレビ局

TV朝鮮の『ミスター・トロット』が最も良いロールモデルだろう。優勝者のイム・ヨンウンをはじめ、トップ6などの出演者が『ポンスンア学堂』(原題)や『リクエスト曲を歌います-愛のコールセンター』(原題)を通じて多様な魅力を披露し、株価を上げた。

(写真=TV朝鮮)『愛のコールセンター』

だからこそ現在は、オーディション後に人気を維持できるバラエティ番組を制作することが一般化された。

TV朝鮮は、『ミス・トロット2』のヤン・ジウンとホン・ジユンが含まれたトップ7が音楽バラエティ『私の娘しよう』(原題)で再び集まり、オーディション番組の熱気を維持していく計画だ。KBSも『トロット全国大会』(原題)のトップ8のステージやトークなど、多彩な魅力を披露する『トロット・マジック流浪団』(原題)を3月末にリリースする。

『シングアゲイン-無名歌手展』(原題)でオーディション番組の新たな可能性を見せたJTBCは、トップ3のイ・スンユン、チョン・ホンイル、イ・ムジンが有名歌手と会い、音楽の話を交わす『有名歌手展』(原題)を4月から放送する。『トロットの民族』を制作したMBCも、決勝進出者などが出演する番組を準備していることがわかった。

(写真=JTBC)『有名歌手展』

それらとは違い、連続性を持たない他局のオーディション番組は、大衆に愛されるスターを作れないまま終わるケースが多い。

とあるバラエティ番組PDは、「過去にはオーディション番組だけでスターが誕生したが、今はそれだけでは不十分だ。番組で得た人気を維持することができるフォローアップが必要。『ミスター・トロット』の場合はトップ6をはじめ、出演者たちが様々な状況と合致して大きなシナジー効果を生み出した。多くの番組がそれをベンチマークしている。ただし『ミスター・トロット』とは異なり、後続のオーディション優勝者はファンの支持や関心を受けられずに苦労している」と説明した。

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