韓国芸能界のスターたちが活動中断に追い込まれるケースが増えている。健康上の理由からだ。
現代社会では“健康問題”が重要な話題として数えられる。特に肉体の健康だけでなく、精神の健康も看過できない問題となった。そして最近になって、ファンに明るい笑いと素敵なステージを提供してきた各分野のスターたちが、活動中断を選択するケースが増加している。
長らく活動を中断して復帰していたタレントのチョン・ヒョンドンが再び不安障害のため、すべての活動を中断した。バラエティ番組『屋根部屋の問題児たち』『クイズの上のアイドル』など、出演していたすべての番組から降板し、健康回復に集中している。彼の妻であるハン・ユラさんがSNSを通じて近況を公開して、話題になったりもした。
芸能人だけでなく、アイドル歌手が不安症状を訴えて活動を中断する事例も急激に増えている。
去る11月15日、ボーイズグループATEEZの所属事務所側は、メンバーのミンギが不安症状で活動を中断し、治療に専念すると発表。当分の間、ミンギを除く7人体制で活動するとし、ファンを心配させた。
他にもTWICEのジョンヨン、BOL4(赤頬思春期)のアン・ジヨン、DAY6の一部メンバーなどが不安症状で活動を中断し、切なさを加えた。先立ってTWICEのミナ、MONSTA Xのジュホンなども同じ理由で休息を取り、次のアルバムからのグループ活動に復帰している。
実際のところ、憂鬱感や不安障害、パニック障害などは、もはやスターたちだけの話ではない。不安を訴える現代人はますます増加傾向にある。すでに社会的な問題として浮上していることから、芸能事務所の対応も変化しつつある。
とある芸能事務所の関係者は、「練習生や新人に対して情緒的な側面の相談を進行している。心理的な部分だけでなく、キャリアについても一緒に話し合いながら、できるだけ強迫観念や不安感を軽減できるように努めている。本人たちも満足しているようだ」とした。ただ「現実的にデビュー後はケアが難しく、何か正解があるわけでもない。まだ過渡期の段階だ」と伝えた。
別の関係者は、「芸能界の華やかな側面だけを見て人気職業となったが、多くの苦労がついて回る職業だ。特に最近ではSNSの進化によって炎上する議論も増えながら、スターや有名人として神経を使い、責任を負うべき部分が多い。そのため不安や強迫観念も自然と増加している」と分析した。
それでも「ポジティブな部分としては、過去には無条件で我慢して耐えるしかなかったが、今は自分自身の健康を振り返り、休むこともできる時代となった。十分な休息をとり、健康な姿で戻ってくるケースも増えており、良い先例となっている」と付け加えた。
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