今秋の韓国ドラマのトレンドか、『青春の記録』など“青春もの”がズラリ…長短所は?

2020年10月12日 テレビ #韓国ドラマ

今秋の韓国ドラマ界には、青春メロドラマの風が吹いている。

過ごしやすい秋晴れも増えたなか、韓国ドラマ界では青春ドラマがスタンバイしている。各テレビ局は視聴者の感性を刺激する青春メロドラマを準備し、月曜日から日曜日まで同ジャンルのドラマが並んだ。

【写真】俳優パク・ボゴム、まるで映画ワンシーン

青春というキーワードは共通だが、その中身を見てみると出演陣はもちろん、テーマも雰囲気もすべて異なる。

Netflix(ネットフリックス)でも配信中の韓国tvNのドラマ『青春の記録』は、タイトルからもわかるように、若者の物語を描いた。しっかりしたストレートな魅力のサ・ヘジュン役に変身した俳優パク・ボゴムは、さらに成熟した姿を見せている。女優パク・ソダムとの恋愛だけでなく、社会人としての話も含まれており、多くの若者から共感を得ている。

左上から時計回りで『青春の記録』『ブラームスが好きですか?』『スタートアップ』『場合の数』

SBSのドラマ『ブラームスが好きですか?』(原題)は叙情的だ。音楽を愛する人々が出会い、広がっていく夢と愛の物語だ。控え目だが、たしかなパク・ウンビンとキム・ミンジェの愛が大きな支持を受けており、他のドラマとは異なる“六角ロマンス”も共感との没入感をプレゼントしながら、見る楽しみを与えている。

新型コロナウイルスの影響で編成が遅れていたKBSのドラマ『ドドソソララソ』(原題)も、苦労の末に出発した。放送中のドラマのなかで、最も明るいイメージだ。ラブコメであるだけに、エネルギッシュなコ・アラとイ・ジェウクの生き生きとしたロマンスが描かれる予定だ。

他にもオン・ソンウとシン・イェウンがそれぞれ異なるタイミングでお互いを好きになる片思いロマンス、JTBCのドラマ『場合の数』(原題)が放送中であり、10月17日に初放送を控えたペ・スジ、ナム・ジュヒョク主演ドラマ『スタートアップ:夢の扉』も期待が高い。

“青春もの”には長所と短所が

さまざまな青春メロドラマが秋の韓国ドラマ界に登場しているが、男女主人公を演じる俳優がいずれも1990年代生まれという点が興味深い。それこそ本当に“青春時代”なのだ。

つい最近まではキム・スヒョン、イ・ミンホ、パク・ソジュン、ファン・ジョンウム、パク・ミニョンなどがラブコメの代表的スターだったが、1990年代生まれのスターたちも急速に成長している。

ただ現在も過渡期であるため、長所と短所が共存しているといわざるを得ない。生き生きとしたロマンスで話題性も高いが、どうしても特定の視聴者層に限定されるジャンルだけに、視聴率や大衆性の面では限界があるという指摘がある。

また演技力においても、“吸引力”という面では物足りなさを残すこともある。そのため『青春の記録』のハ・ヒラとシン・エラ、『ドドソソララソ』のイ・スンジェなど、中堅俳優たちが加えてくれる力も見過ごすことはできない。

とあるテレビ関係者は「たしかにポータルサイトのクリップ映像再生回数やオンラインコミュニティの反応は熱い。視聴率の場合、青春ものだけでなく、ドラマ全体の課題であるため、自己救済策が必要な時点である」としながら、「出演陣だけでなく、制作陣もますます若くてなりながら、撮影現場の雰囲気も自由で意見交換もフラットになっている。そんなところも変化している」と明らかにした。

また別の関係者は、「青春メロドラマは、興行のひとつの公式に数えられる安全装置でもある。現在は、あまりにも似たようなジャンルのドラマが登場している。興行や大衆性ばかりにとらわれず、さまざまなドラマが出てこなければならないという点も忘れてはならない」と話した。

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