女優チョン・ユミ主演のNetflixオリジナルシリーズ『保健教師アン・ウニョン』が、9月25日16時に世界190カ国で同時公開される。
ドラマ公開前日の9月24日、『保健教師アン・ウニョン』の制作発表会がオンライン生中継で行われた。主演のチョン・ユミ、ナム・ジュヒョクと演出を手掛けたイ・ギョンミ監督、原作者のチョン・セランらが出席し、作品について説明した。
同名の小説を原作とする『保健教師アン・ウニョン』は、普通の人の目には見えない欲望の残渣である「ゼリー」が見える特異体質の保健教師と良い気運に包まれた漢文教師が力を合わせて変質したゼリーと戦っていく不思議で美しい世界の物語だ。
原作者であるチョン・セランが脚本に参加し、映画『ミスにんじん』『荊棘(ばら)の秘密』、Netflixオリジナルシリーズ『ペルソナ -仮面の下の素顔-』を手掛けたイ・ギョンミ監督が演出を担当した。
チョン・セランは、アン・ウニョンにぴったりなキャストとして、真っ先に思いついた女優がチョン・ユミだったと明かした。もう1人の主演ナム・ジュヒョクもホン・インピョ(役名)の魅力を高める新鮮なキャスティングで関心を集めている。
この日の制作発表会でチョン・ユミは「いつかアクションをやってみたいと思っていたが、今回のジャンルは想像していなかった。『グリーン・ディスティニー』や、『少林サッカー』のような映画やドラマでアクションを見せたいと思っていたが、今回“ウニョン”というキャラクターに出会ってこんなアクションもあるんだなと自分の運命を受け入れた」と出演の感想を述べている。
さらに「初めて武器を見たとき、戸惑いもあったが、だんだん自分の物のように感じた。武器を空中に向かって振り回すシーンがあったが、監督がしっかり教えてくれたので難なく撮影し、とても意味深い経験ができた」と付け加えている。
チョン・ユミは「キャラクターがまるで友だちのように慰めてくれた瞬間もあった」と伝えた。
続けて「私がウニョンを演じているにもかかわらず、まるで私の隣にウニョンという友だちがいるようだった。撮影をしながら楽しいことも多かったが、体力の浮き沈みを感じることがあった。そんな時、自分の運命を受け入れて気丈に振る舞い、軽快に生きていくウニョンを見ながら大きな力になった」と話している。
共演したナム・ジュヒョクについて「コンビネーションも良かった。彼とこんなに早く共演できるとは思わなかった。ナム・ジュヒョクから学んだことは瞬発力が優れているという点だ。予想できない彼のリアクションに対して私がリアクションして、良いシナジー効果が生まれたと思う」と称賛した。
本作の演出を手掛けたイ・ギョンミ監督は制作背景について「小説に“ゼリー”と書かれている物体をどのように映像化するかが最大のミッションだった。見る人が楽しい気持ちになるようにキャラクターを作った」と話している。
全世界で配信されるシリーズであるだけに、異国的なゼリーファンタジーとともに“鍼灸治療院”や“ホウセンカの爪染め”(ホウセンカの花で爪先を染める遊び)など、韓国的な要素を世界に知らせるための工夫があちこちに施されている。音楽も韓国語曲を取り入れて注目を集めた。
イ監督は「カタツムリが通り過ぎるとその道に粘着質が残るように、死んだ人、生きた人、動植物の過ぎた跡に欲望の残骸が残っていたらどうだろう、という想像力から始まった」と紹介している。
さらに「鍼灸治療院や“ホウセンカの爪染め”は韓国ならではの文化だが、他の国の人はよく知らないはず。そういう韓国独特の文化を気に留めてくれたら嬉しい」と伝えた。
Netflixオリジナルシリーズ『保健教師アン・ウニョン』は、Netflixにて9月25日16時から配信される。
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