元新体操選手ソン・ヨンジェ、「芸能人気取り」と叩かれた現役時代の“知られざる苦労”とは

2020年09月03日 テレビ

元新体操韓国代表のソン・ヨンジェ(26)が、9月2日に放送されたMBCバラエティ番組『ラジオスター』にゲスト出演。誹謗中傷に苦しんだ現役時代を振り返った。

【写真】ソン・ヨンジェの“ラフコーデ”が話題

2017年に引退したソン・ヨンジェは現在、新体操教室を運営しているという。現役時代は優れた実力と可愛らしい外見で多くのファンを集め、各種企業のCMにも出演していた。

ただ、CM出演が多いソン・ヨンジェに対して「芸能人気取り」「天狗になってる」「CM撮影する時間があれば運動しろ」といった非難の声も多く上がっていた。

ロシアでも「スターごっこ楽しい?」と嫌味

そのことについてソン・ヨンジェはこう振り返る。

「昔、お金がなくて新体操をやめようともした。大会に出場すれば選手個人がコーチやトレーナーなどチーム全員の費用を負担しなければならない。国からの支援はオリンピックやアジア大会に限るので。高校1年の時、初めてアジア大会に出場した。そのために1カ月ほど訓練をしたが、数千万ウォンの経費がかかった。家計の負担になるのでメダルが取れなかったらやめようとした」

強い覚悟で挑んだ2014年の第17回アジア大会で金メダルに獲得に成功したソン・ヨンエ。メディアから注目を浴び、CMのオファーも舞い込んだいう。

「今はスポーツ選手のCM撮影が一般的だが、当時はどうしてスポーツ選手がCMに出演するの?という認識だった。訓練場があるロシアに行っても、『スターごっこは楽しかったか?』と嫌味を言われた」と明かした彼女は、そのストレスが高校生の自分には耐えられないほどだったと打ち明けた。

誹謗中傷を浴びながらも、選手生活を続けるためにCM出演を余儀なくされたと告白するソン・ヨンジェは、この日の放送でスポンサーのないアマチュア選手たちの劣悪な経済状況も伝え、視聴者の同情を誘った。

(写真提供=MBC)

◇ソン・ヨンジェ プロフィール

1994年5月28日生まれ。韓国・ソウル出身。身長165cm。元新体操選手。2012年ロンドン五輪で個人総合5位、2016年リオ五輪では個人総合4位という結果を残した。2017年2月18日に引退を発表し、2019年3月から新体操教室LEAP STUDIOをオープン。現在は指導者として活動している。

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