世界の首脳たちが一堂に会したAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳晩餐会の舞台で、BIGBANG・G-DRAGONが再びK-POPの歴史に名を刻んだ。
韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領や中国の習近平国家主席、日本の茂木敏充外務大臣ら各国首脳の前で披露された彼のパフォーマンスは、まさに「文化外交の頂点」だった。
10月29日、慶州(キョンジュ)ラハンホテルで行われたAPEC首脳会議の歓迎晩餐会では、G-DRAGONがK-POPアーティストで唯一招待され、晩餐会のフィナーレを飾った。
彼はステージで「APEC 2025コリア広報大使、歌手G-DRAGONです」と挨拶し、韓国の伝統帽である「カッ(笠子帽)」を着用して登場。力強いビートと抑制された東洋美が融合したパフォーマンスで会場を圧倒した。
「カッ」の曲線の下に浮かぶG-DRAGONのシルエットは瞬く間に注目を集め、世界の首脳たちもスマートフォンで撮影する姿が捉えられた。李在明大統領と習近平主席が並んで笑みを交わす様子が放送されると、インターネット上では「カッをかぶった瞬間、韓国の美学が世界を包み込んだ」「まさに“Kカルチャー外交”そのもの」「G-DRAGONが舞台上で歴史を作った」と称賛の声が相次いだ。
象徴的な“カッ・パフォーマンス”をめぐっては、「もはや“GD”は“GOD”の略だ」なるコメントも。「“カッをかぶったカッ(GOD)ドラゴン”、K-POPの神話が完成した」「文化勲章を受章した理由を体現したステージ」「信頼して見られるG-DRAGON、舞台そのものが芸術だった」といった熱狂的な反応が続いた。
国境を超えた「文化外交」
今回のステージは、G-DRAGONが韓国政府から最年少で「玉冠文化勲章」を授与された直後のものだった。彼は10月23日に開かれた「第16回大韓民国大衆文化芸術賞授賞式」で、韓国大衆音楽の世界化と韓流の拡散に貢献した功労が認められ、この勲章を受章した。
授賞式でG-DRAGONは「6歳の時に母に連れられて行った場所がオーディション会場だった。その日以降、今までずっと同じ夢を見続けている。10代では歌手という夢を叶え、20代では表彰を受け、30代では玉冠文化勲章まで受けることになり、40代がとても楽しみだ」とし、「言語が通じなくても感じることができるのが音楽の力だと思う。時代や世代に関係なく、一人の特別な存在としてスタイルを確立したアーティストとして記憶されたい」というメッセージを残した。その言葉を、自らの行動で証明してみせたわけだ。
現在、G-DRAGONはAPEC 2025の公式広報大使として、「連結と持続可能性」というAPECの理念を世界に発信している。同時にワールドツアー「G-DRAGON 2025 WORLD TOUR [Übermensch]」を通じて、ソウル公演を皮切りに東京や大阪、マカオ、パリ、ニューアークなど主要都市をめぐり、各地で全席完売を記録している。
そんなG-DRAGONのステージを目撃した世界のファンからは、「勲章よりも価値あるステージ」「習近平の前でも揺るがないカリスマ」「本物の“K-POPの生きる歴史”」と絶賛の声が続出。「カッを被って立つG-DRAGONは単なる歌手ではなく、“文化そのもの”だった」との反応も多く、彼のパフォーマンスは単なるショーを超え、“K-POP=文化外交”であることを鮮やかに証明した瞬間となった。
(記事提供=OSEN)
◇G-DRAGON プロフィール
1988年8月18日生まれ。本名クォン・ジヨン。2006年にBIGBANGのメンバーとしてデビュー。BIGBANGのリーダーで、グループ内ではラッパーを担当している。作詞・作曲、そしてプロデュースのスキルにも定評があり、数多くの楽曲をヒットさせた。2019年10月に除隊。2022年4月に『Still Life』を発表して約4年ぶりにカムバック。2023年6月にYGエンターテインメントとの契約が終了し、同年12月にギャラクシー・コーポレーションと専属契約を締結した。
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