「劇中でハン・シヒョン(キム・ヘス)と行動を共にする人物だ。彼女の出演は私にとっても嬉しかった。シナリオを見たときに、“経済用語を使わなければならないから難しい”と可愛らしく言っていたけど、出演を決めてくれて感謝している。『ミス・ペク』(ハン・ジミンの主演映画)も楽しく観た」
キム・ヘスは1986年のデビュー以降、突出した演技力とカリスマ性で、韓国でガールクラッシュを代表する女優として名を上げている。これに対しては「カン・スヨン先輩もいる。私は先駆者ではない」と照れた様子だ。
「私は運が良かった。ジミンさんもそうだけど、新たなチャレンジをしようとする役者同士の連帯感がある。少し前に受賞コメントを聞いたとき、私も他人とは思えなかった。キム・ナムジュ氏が“第2回ソウルアワーズ”で私の話をしていたことも、ありがたかった。多くの言葉を交わさなくても、伝わるものがある」
続いてキム・ヘスは「事件の軸となる女性キャラクターに魅力を感じる。受け身な女性を演じて大きな議論を呼ぶならやりたいけど、そうでなければ何の魅力も感じない」と、キャラクターに対する考えを話した。
最近は少しずつ状況が変わりつつあるが、女性が中心となる映画は依然として少ない。キム・ヘスもやはり、これに対して言及している。
「商業映画のなかで女性キャラクター主体の作品が多くないのは事実だ。韓国だけはなくハリウッドもそうだと思う。しかし、よく考えてみると需要の問題でもあるのだろう。そんななかでも地道に努力する人たちがいる。ジミンさんが『ミス・ペク』に出演したのも、たまたまではない。今は注目されるスターだけど、映画で主体的な立場を作るのにとてつもない努力をした。
努力が実を結ぶときもそうでないときもあるが、ハン・シヒョンのように黙々と続けることは大事だと思う。キャリアに傷がつくとしても、すべての挑戦には意味がある」(了)