主演交代劇に揺れた韓国新ドラマ『暴君のシェフ』。監督が“後任”への満足感を語った。
8月19日、ソウルでドラマ『暴君のシェフ』の制作発表会が行われた。人気ウェブ小説を原作に、『星から来たあなた』『根の深い木 -世宗大王の誓い-』『風の絵師』『ホン・チョンギ』『夜に咲く花』など、ヒット時代劇を次々と手掛けてきたチャン・テユ監督がメガホンを取ることで注目を集めている。
キャストには、少女時代のユナ、イ・チェミン、カン・ハンナ、チェ・ギファら、世代を問わず愛される俳優陣が集結した期待作だったが、主演俳優のSNSトラブルで一時は暗雲が立ち込めた。
当初は、Netflix『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』『涙の女王』などで人気を博したパク・ソンフンが主演に決定していた。ところが『イカゲーム』シーズン2出演後、自身のインスタグラムに同シリーズをモチーフにした日本のAV作品のパッケージ画像を投稿し、物議を醸した結果、降板に至った。
このように紆余曲折があった『暴君のシェフ』。制作発表会でチャン監督は次のように語った。
「タイトルの通り“シェフ”がとても重要な作品です。フレンチシェフが過去にタイムスリップし、生き残るために料理を作り、恋もするという役どころで、普通の俳優ではこなせないと思いました。そんな中、ユナさんはまるで運命のようにタイミングが合いキャスティングできました。驚くほど熱心に準備してくれて、演じきる姿に感心しました。イ・チェミンさんも遅れて合流しましたが、乗馬、料理、弓術などを欠かさず練習し、腹筋を披露するシーンもあるほどハードな役を見事にこなしてくれました。通常なら1カ月前から準備を促すようなシーンも、今回はいつでも撮影できて感謝しています」
さらに監督はパク・ソンフンの降板についても触れた。
「まだ本格撮影前の準備段階でした。候補は数多くいましたが、その過程で自然に過ぎ去った出来事だと思います。初めから考えていた俳優ではなかったですが、最終的に決まったイ・チェミンに120%満足しています。本当に素晴らしいです」
続いて、「なぜ100%ではなく120%なのか」との問いに、監督は「努力したからといって必ずしも良い結果が出るわけではありません。イ・チェミンは努力に加え、実際に成果を見せてくれました。その姿を画面を通してご覧いただけるはずです」と強調した。
イ・チェミン自身も「準備時間が短く、大きなプレッシャーと責任感がありました。それでも監督が撮影前に何度も呼んでくださり、グループリーディングで先輩方と呼吸を合わせられました。撮影中も先輩たちがフィードバックをくださり、大きな助けになりました」と語った。
数々の波乱を経て完成した注目作『暴君のシェフ』は、8月23日21時10分より韓国で放送開始。日本でも同日にNetflixで配信される予定だ。
(記事提供=OSEN)
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