キム・レウォンとパク・シネが出演した『ドクターズ~恋する気持ち』、コン・ヒョジン出演の『プロデューサー』なども、脈絡なく飛び交うPPLで指摘を受けたことがある。
むしろPPLを前面に押し出すことを宣言した作品もある。
来る5月20日から放送が始まる新ドラマ『コンデインターン』(原題、MBC)は、ドラマの企画段階から特別なPPLを進行している。
主人公のカ・ヨルチャン(演者パク・ヘジン)は、ラーメン会社に勤務しながら「ホットダルミョン」を開発し、超高速の昇進に成功した人物だ。
MBCは企画段階から「ホットダルミョン」の発売を議論し、劇中のラーメン会社のキャラクター「ホットダルギ」のキャラクター商標権の出願まで終えた。主人公を演じるパク・ヘジンも劇中に登場するラーメンの広告モデルとして参加し、商品の発売に必要な肖像権を提供するなど、積極的に協力した。
ドラマの企画段階から独自のPPLを作ることで、作品に自然に溶け込ませるという思惑だろう。
PPLの成功例としては、2019年に放送された『メロが体質』を挙げることができる。
『メロが体質』では、エピソードをPPLと捉えて正面突破に乗り出した。
劇中、ドラマPDソン・ボムス(演者アン・ジェホン)は、外注制作会社の従業員チュ・ジェフン(演者コンミョン)とPPLについて議論を交わし、「現実的に難しいことはわかるが、マッサージチェアはセットも小さいのにどこに置くのか」などと悩みを吐露する。
それに対してチュ・ジェフンは「それに合うエピソードを作ればいい」と例を挙げ、その例のなかでファン・ハンジュ(演者ハン・ジウン)が息子に「広告の表示時間は15秒だ」などと伝え、笑いへと昇華させた。
以降、「入れてくれるのですか?」というチュ・ジェフンの提案に、ソン・ボムスが「やったでしょう」などとPPLを知らせ、PPLの新しい方法を生み出した。視聴者たちも奇抜な“遠慮のないPPL”に、上手くやったとの評価を送った。
以前より低くなった視聴率などの要因により、高まる制作費をカバーするためにPPLは必要不可欠な選択だ。しかしドラマの流れを壊してしまうPPLは、視聴者に失望を与えることにつながる。
ある制作会社の関係者は「PPLが与える肯定的な影響もある。しかし負担の多い露出ではなく、自然でウイットに富んだ見せ方をすることがカギだ。逆の場合は、商品に対する反感を生む、悪影響となる可能性もある」と述べた。