「3時間にわたり…」日本人が過半数のK-POPグループの脱退メンバー、事務所代表からの性被害を主張。法廷闘争へ

2025年04月30日 話題

K-POPガールズグループMADEIN(メイディン)の元メンバーAさんが、所属事務所143エンターテインメントの代表から強制わいせつを受けたと主張し、同代表を告訴した件について、143エンターテインメント側が立場を明らかにした。

【写真】事務所代表から性加害…MADEIN出身ガウンが心境告白

4月29日、ソウル中区の言論労組会議室では、MADEINの所属事務所143エンターテインメント代表B氏に対する強制わいせつの告訴に関する記者会見が行われた。

この場には、Aさんの母親と法的代理人、143エンタの元A&Rチーム長、ハンビッメディア労働人権センターの関係者らが出席し、代表B氏を強制わいせつの容疑で告訴したと明らかにした。

昨年11月、JTBCの情報番組『事件班長』(原題)で、ある新人ガールズグループのメンバーが所属事務所の代表から性的被害を受けたという通報が報じられ、そのグループがMADEINであることが知られると波紋が広がった。

MADEIN
(写真提供=OSEN)MADEIN

当時、所属事務所側は「JTBC『事件班長』で報じられた件に関し、番組で言及されたメンバーと代表の間にいかなる性的接触や、その他の威力による性的行為はなく、報道内容は事実ではない」と否定していた。

「3時間にわたり…」

記者会見でハンビッセンター側は「昨年10月、143エンタの創業者であり代表プロデューサーであるB代表は、所属アイドルメンバーを代表室に呼び出し、3時間にわたり暴言と脅迫を加えた後、強制わいせつおよび性的屈辱を与えるセクハラ行為を行った。当時、被害者は満19歳未満であり、児童・青少年の性保護法の保護を受ける未成年であった」と述べた。

続けて「143エンタのB代表は事件直後、自ら過ちを認め、第一線から退き、被害者と空間を分けることを約束したが、すぐに事実を否定し、約束を守らず、歪曲された言葉で被害者の名誉を毀損した。また、143エンタはB代表の加害事実について虚偽として一蹴し、被害者に何の通知もなく、被害者を所属グループから脱退させた」と主張した。

この日、元メンバーAさんの母親は「B代表は相談という名目でメンバーを一人ずつ呼び出し、離間工作を行った。その結果、メンバー同士が互いを信じられなくなった。毎日閉じ込められるように過ごしていた子は、友人や知人との連絡も絶たれていた。軽いスキンシップだった身体的接触も、高校を卒業するとより負担に感じるようになった。娘は、もう私の身体に触らないでとはっきり伝えたが、代表は業務上の持続的な不利益や不当な待遇を続けた」と涙ながらに訴えた。

143エンタ代表に関する記者会見
(写真提供=ハンビッメディア労働人権センター)143エンタ代表に関する記者会見

母親は「そうしていた中、突然『事件班長』で娘の録音が放送された。同意したこともなければ公開したこともない録音だった。娘の夢と未来のために静かに活動を終えようとしていたが、放送されて子は恐怖に震えた。私たちはもう信じられないと感じた」と伝えた。

続けて「父親が代表に会い、希望する条件をすべて飲むと言ったので調整を進めていたが、代表は『会社が先に立場文を出すから、インスタでいいねを押せ』と言った。娘はそれも応じた。それだけにとどまらず、代表は娘にも立場文を出せと言ってきた。立場文は虚偽だらけで、なぜ被害者が加害者のように振る舞わなければならないのかと思い、娘は拒否した。すると代表の態度が変わった。途方に暮れた」と述べた。

さらに「幼いころからすべてを143という会社に賭けていた。これから娘が何をすべきか、途方に暮れていた。アイドル活動も代表の謝罪も期待できない状況で、代表に求めることができなかったのは、合意金だけだった。恥ずかしいが、私たちには何もない家だ。娘の未来を案じた親の愚かな思いだった。ほかの人の目には、単にお金だけを求める人に見えるかもしれず、娘が傷つくかもしれないとは思わなかった。罪悪感があり、後悔している。代表は、それは罪を認めることだとして合意金も拒否した。彼は、娘が傷つくことになるが、それでもいいのかと脅迫めいた言葉を残して去った。その後、何の連絡もなく脱退の記事が出た」と説明した。

MADEIN
(写真提供=143エンターテインメント)MADEIN

被害者の法的代理人を務めるムン・ヒョジョン弁護士は、「被害者は管轄警察署に対し、B代表に対する告訴状を提出した。被害者は供述のために警察出頭を控えており、担当の捜査官も公正かつ迅速な捜査の意思を示しているため、近いうちに被疑者の警察出頭も行われる見通し」と述べた。

さらに「この本件の核心は、いわゆる『児青法』と呼ばれる児童・青少年の性保護に関する法律であり、所属事務所の代表が被害者の意思に反して性犯罪をした事件だ。代表は事件直後、自ら複数回にわたりわいせつ行為を認め、被害者に謝罪した。しかし、被害者がガールズグループとしてデビューし活動を続けたいという切実な気持ちを利用して、被害者の活動を口実に立場を覆し、ついには犯行を否認し、性的接触に強制性がなかったと主張した」と述べ、「被害者はまだ捜査機関に提出していない複数の証拠を保有しており、それらを提出する予定だ。あわせて文化体育観光部や人権委員会などに対しても措置を要請する」と強調した。

元メンバーAさん側は、代表B氏が事実関係を否定し、脅迫しているため、やむを得ず記者会見を行うことになったとし、面会時に謝罪すると述べた録音や、現場で作成されたわいせつ行為を認めた自筆の覚書などを公開し、143エンターテインメントの元A&Rチーム長による証言も続いた。

記者会見を受けて、143エンターテインメント側は「マネジメント会社の代表がこのような議論に巻き込まれたことを申し訳なく思う」とし、「現在、当該メンバー側の主張には事実と異なる部分が多いが、警察の捜査が進行中であるため、捜査に積極的に協力し、その過程で客観的な資料をもとに歪曲された部分を正していきたい」と立場を明らかにした。

続けて「当該メンバー側はすでに昨年報道された事件に関連し、一方的な主張を根拠に巨額の慰謝料を要求し、それを拒否されると、事件発生からおよそ6カ月が経過した時点で刑事告訴に踏み切った点も非常に遺憾だ」とし、「今回の件を機に、必ずや真実が明らかにされ、法的判断に基づいた責任も果たすと申し上げる」と伝えた。

このように双方が真っ向から対立し、法廷闘争へと発展したなか、裁判所がどちらの主張に軍配を上げるのか注目されている。

(記事提供=OSEN)

◇MADEIN プロフィール

マシロ、ミユ、セリナ、ナゴミの日本人メンバー4人と、イェソ、スヘ、ガウンの韓国人メンバー3人で結成されたガールズグループ。Kep1er出身のマシロとイェソをはじめ、LIMELIGHTとしてデビューしたミユ、スヘ、ガウン、オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』に参加していたセリナとナゴミなど、デビュー前から知名度のあるメンバーで構成された。グループ名には、ファンの愛で作られたという意味が込められており、「WE MADE IN U」から。2024年9月3日、EPアルバム『サンスン(SANG SEUNG)』でデビューした。同年11月、ガウンが健康上の理由で脱退すると発表された。

【写真】事務所代表から性加害を主張…MADEIN出身ガウン、心境告白

【写真】MADEIN・マシロ、ディズニーで“プリンセス級”の美貌を披露

MADEIN脱退メンバーの保護者が涙の告白「娘を性的虐待から救えなかった」

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集