上下関係が変わったオフィス、ロマンス、医療、ファンタジー、時代劇など。韓国では多彩なジャンルの新ドラマが5月に放送を控えている。
ジャンルの多様さに加え、人気俳優たちも大勢出演するため、しばらく沈滞していたドラマ業界に活力を吹き込めことが期待される。
MBCは、年初に5月放送のドラマを公開した。俳優ソン・スンホン、ソ・ジヘ主演の『夕食一緒にしましょうか?』(原題)と、俳優パク・ヘジン、キム・ウンス主演の『コンデインターン』(原題)がそれた。
これまで“ジャンルもの”に重きを置いてきたMBCだが、今年はロマンスジャンルの『夕食一緒にしましょうか?』とオフィスを描く『コンデインターン』で、変化を起こす覚悟だ。
とあるテレビ関係者は「MBCは、3月からドラマ本部を企画スタジオと制作スタジオ体制に転換するなど整備を終えた。新しいラインナップに期待が大きい」と話した。
“信じて見る”俳優たちも帰ってくる。
5月6日に初回放送されるKBS2ドラマ『魂修理工』(原題)に主演する俳優シン・ハギュンは、『ブレイン 愛と野望』以来、9年ぶりに医者役を務める。
昨年のSBSドラマ『皇后の品格』『VIP』で連続興行に成功した女優チャン・ナラも合流した。5月6日に初回放送されるtvN『オーマイベイビー』(原題)で、結婚は省いて子供だけ生みたい育児誌記者のチャン・ハリ役を演じ、素直で堂々とした魅力のヒロインを演じる。
最近ロマンス作品の不振が続いているが、『オーマイベイビー』は愛から育児までの共感できる話を扱うという点で差別化を図っている。
女優ファン・ジョンウムも久しぶりにお茶の間へ帰還する。
5月20日に初回放送されるJTBCドラマ『サンガプ屋台』(原題)で、屋台の店主ウォルジュ役で変身を予告した。人気を博した同名のウェブ漫画を原作にしただけに、視聴者の注目を集めている。
これまでは重厚な内容のファンタジー作品が多かったが、『サンガプ屋台』はより軽快な面白さで新しい風を吹き込むものと期待される。
時代劇も欠かせない。
5月17日から放送予定の新ドラマ『風と雲と雨』(原題、TV朝鮮)は、宋明理学と超能力をテーマに運命を読むキングメーカーたちの王位争奪戦を描く作品だ。
パク・シフとコ・ソンヒが主演を務め、チョン・グァンリョル、ホ・ソンテ、キム・ボヨンら有名俳優が大勢出演する。
『大君 テグン-愛を描く』『揀択(カンテク)~女人たちの戦争~』など時代劇で特に良い視聴率を収めたTV朝鮮が、新しい代表作を誕生させるか注目されている。
ドラマ制作関係者は「これまでジャンル、法廷、ロマンスなどドラマジャンルのトレンドの流れがあり、それに従うケースが多かったが、今はそうではない。動画配信サービス、ユーチューブなど新しいプラットフォームでドラマを視聴し、過去のコンテンツを消費する人が増えただけに、トレンドよりは常に愛される作品性とクオリティに力を入れている。それだけ同時期のジャンルも多彩になっている」と話している。
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