韓国映画界を代表する女優カン・スヨンさんの死因が、ついに明かされる。
4月22日に韓国KBS2で放送される教養番組『セレブ兵士の秘密』(原題)では、韓国映画史に名を刻んだカン・スヨンさんの功績とともに、彼女の突然の死の背景について掘り下げていくという。
カン・スヨンさんは1986年の『シバジ』でヴィネツィア国際映画祭、ナント三大陸映画祭で主演女優賞を受賞し、韓国映画初のワールドスターとなった。また、頭を剃って挑んだ『波羅羯諦 ハラギャティ』(89)ではモスクワ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞し、全世界に韓国映画を知らせた。
以降も、『墜落するものには翼がある』(89)、『競馬場へ行く道』(91)、『君の中のブルー』(92)、『サイの角のように1人で行け』(95)、『ディナーの後に』(98)など、多くの話題作に出演し、フィルモグラフィーを彩ってきた。
1998年からは釜山(プサン)国際映画祭(BIFF)執行委員を務め、2015年には共同執行委員長に選出されるなど、韓国映画界の発展に大きく寄与している。
そんなカン・スヨンさんは2022年5月5日、55歳という若さでこの世を去った。
家族によると彼女は、亡くなる前日に頭痛と嘔吐を訴えていたが、“いびき”をかいて眠る姿が確認されていたため、皆が安堵していたという。しかし、そのまま息を引き取ることとなってしまった。
番組では、当時の主治医による診断結果をもとに、死因が「脳動脈瘤の破裂による脳出血」であったことが明かされる予定。出演する医師は「この病は予兆がなく、健康診断でも発見されにくい。いわば“頭の中の時限爆弾”」と語っており、彼女に何が起きたのかが詳しく解説される見通しだ。
前へ
次へ