発見時には注射器も…突然この世を去ったフィソンさん、本日(12日)国立科学捜査研究院で解剖へ

2025年03月12日 話題

この世を去った歌手フィソンさん(本名チェ・フィソン)に関して、警察が現場で注射器も発見したと明かした。

【写真】フィソンさん、生前の薬物取引の決定的瞬間

そして本日(12日)、死因究明のため国立科学捜査研究院で解剖が行われ、薬物の使用有無などを詳しく調査する方針だ。

フィソンさんは3月10日18時29分、ソウル市・広津(クァンジン)区のマンションで、心肺停止状態で発見された。享年43歳。

韓国メディア『聯合ニュース』が広津警察署の発表を引用して報じたところによると、発見当時、そばには注射器が落ちていたという。ただし、外部からの侵入や他殺の可能性は認められず、警察は事件性がないと判断し、国立科学捜査研究員に解剖を依頼した。

R&Bの代表的シンガーとして活躍、晩年は薬物問題も

1982年にソウルで生まれたフィソンさんは、2002年の1stアルバム『Like A Movie』でデビュー。数々のヒット曲を世に送り出し、韓国R&Bシーンを代表するボーカリストとして活躍してきた。

フィソンさん
(写真提供=OSEN)フィソンさん

しかし、2020年にプロポフォールの常習投与の疑いが浮上。彼は向精神性麻酔薬であるプロポフォールを違法に投与した罪で起訴され、2021年の控訴審で懲役1年、執行猶予2年の判決を受けた。2019年9月から11月にかけて12回にわたり、合計3910mlのプロポフォールを650万ウォン(約65万円)で購入し、そのうち3690mlを投与したとされている。

さらに2020年3月と4月には、ソウル市内の松坡区(ソンパグ)と広津区(クァンジング)でも麻酔薬を使用し、意識を失った状態で発見され、大きな波紋を呼んだ。同時期のニュース番組では、フィソンさんと男性の薬物取引の瞬間を収めた監視カメラ映像が公開され、物議を醸したこともある。以降、活動は制限され、公の場への登場も減少していた。

遺族は、解剖後に別途葬儀場を設けることなく、家族や親しい知人のみが参列する形で火葬を行う予定だ。

フィソンが所属していたTAJOYエンターテインメントは、「突然の訃報により、遺族の皆様は大きな衝撃と深い悲しみに暮れています。そのため、まだ葬儀の準備が整っていません。ご遺族の気持ちが落ち着き次第、葬儀を進める予定です。葬儀はご遺族の意向により、親族と知人のみで静かに執り行われます」と公式コメントを発表している。

【相談窓口】

一般社団法人日本いのちの電話連盟(電話、メール相談可能)

TEL:0570-783-556=ナビダイヤル 午前10時から午後10時まで

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