兵役の不正免除疑惑で一時注目を集めた韓国人歌手パク・ソジン(29)が、現所属事務所を離れることになった。
芸能事務所TAJOYエンターテインメントは1月31日、パク・ソジンとの専属契約終了を発表した。「終了を控えて長期間、深みのある話を交わし、慎重な議論の末に再契約を進めないことにした」と伝えた。
また、「当社所属アーティストとしてともにしてくれたパク・ソジンに心より感謝の挨拶を伝え、今後パク・ソジンが続ける歩みを心から応援する。新たな出発を控えたパク・ソジンに、引き続き多くの愛と激励をお願いしたい」とファンに呼び掛けた。
パク・ソジンは1995年8月21日生まれの29歳。2013年にシングル『夢』でトロット歌手デビューし、「ジャングの神様」の愛称で親しまれてきた。
これまで『不朽の名曲』(KBS)や『私はトロット歌手』(MBCエブリワン)、『ミスタートロット2』(TV朝鮮)などに出演し、最近では『家事をする男たち2』(KBS)や『現役歌王2』(MBN)などの番組に出演した。
そんなパク・ソジンは昨年11月、TAJOYエンターテインメントを通じて「兵役免除」が発表された。2009年に2人の兄を亡くし、その後も父親の事故被害や母親の子宮頸がん闘病などによって、うつ病や不眠症などの精神疾患に苦しめられてきたという。そのため、20代初めに受けた兵務庁の身体検査で、兵役免除の判定を受けたとのことだ。
ただ、これを受けて“不正免除疑惑”が浮上。すでに免除とされていたにもかかわらず、パク・ソジンが過去の番組インタビューで「軍入隊前に必ず成し遂げたい目標がある」と発言したことなどから、番組の視聴者請願掲示板にパク・ソジンの嘘を指摘する声や降板を求める声が殺到。さらには兵務庁にも苦情が寄せられる事態となった。
結局、パク・ソジン本人も自身のファンサイトを通じて兵役免除の過程を説明するとともに、「精神疾患で軍隊免除になったと言えば、私に向けられた視線が否定的に変わり、テレビやイベントなどの場もなくなるなど、歌手としての活動に支障が生じそうだと思った。とても恐ろしかった」と、打ち明けることへの率直な心境を伝えていた。
前へ
次へ