NewJeansを世界的グループに成長させたADOR前代表のミン・ヒジン氏とHYBEによる“法廷攻防”が新局面を迎える。
本日(10月11日)午前、ソウル中央地裁・民事合議50部(キム・サンフン首席部長判事)ではミン・ヒジン氏がHYBE相手に提起した議決権行使など仮処分の訴訟の審問が行われている。
今回の審問は、今年5月にミン・ヒジン氏がHYBE相手に提起した議決権行使禁止仮処分訴訟について引用の判断が下された後、2回目に行われる法的手続きだ。
8月27日、ADOR取締役会はミン・ヒジン氏を代表から解任し、新代表としてキム・ジュヨン社内取締役(HYBE最高人事責任者)を選任した。ADORは「HYBEのマルチレーベル運営原則により制作と経営を分離する」とし、「ミン・ヒジン前代表は社内取締役職とNewJeansのプロデュースを継続することになる」と明らかにした。
ただ、ミン・ヒジン氏側は「今回の解任は株主間契約違反であり、既存の裁判所の議決権行使禁止仮処分決定にも反する違法行為だ」と強く反発した。特に、「代表取締役職から自主的に辞退したのではなく、強制的な解任だ」と強調した。
事態が悪化するとNewJeansのメンバーも行動に出た。彼女たちは9月11日、ユーチューブ上での緊急生配信を通じてHYBEを痛烈に批判し、「ミン・ヒジン前代表を9月25日までに復帰させてほしい」と要求した。これはアイドルグループが所属事務所を公に批判した極めて異例的な事例として記録された。
ミン・ヒジン氏は9月13日、代表取締役の地位保全のための仮処分申請を提起した。主要な争点は「株主間契約違反の可否」「既存の議決権行使禁止仮処分決定違反の可否」「解任手続きの適法性」などだ。
これに対し、ADORは9月25日、「代表取締役の復帰は受け入れられない」としながらも、「今後5年間、NewJeansのプロデュースを担当してほしい」という提案をしたと公開した。しかし、ミン・ヒジン氏は「一方的な解約権など、毒素条項が含まれた契約延長の提案に過ぎない」と反論した。
K-POP業界は同日の初審問に神経を尖らせている。5月には同じ裁判所がミン・ヒジン氏の議決権行使禁止仮処分を引用しただけに、今回の判断が今後のADOR経営権とNewJeansの未来に決定的な影響を及ぼすものと予想される。
特に裁判所は、5月の決定で「ミン・ヒジンがADORを独立的に支配しようとしたという点は認められるが、具体的に実行に進んだとは見難く、背任行為とは見られない」と判断した経緯がある。今回の尋問でも似たような基調が維持されるのか、関心が集まっている。
◇NewJeans プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開しながら電撃デビューした5人組ガールズグループ。ミン・ヒジン代表が率いるHYBE傘下レーベルADOR所属。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。
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