麻薬常習投薬の容疑で裁判を受けている俳優ユ・アインの1審判決が下される。
本日(9月3日)午後、ソウル中央地裁・刑事合議25-1部は、麻薬類管理に関する法律違反の容疑で起訴されたユ・アインと知人チェ氏の1審判決公判を開く。
ユ・アインは2020年9月から2022年3月まで、病院14カ所で美容施術目的の睡眠麻酔を口実にプロポフォール、ミダゾラム、レミマゾラム、ケタミンなど医療用麻薬類を181回にわたって常習投薬した疑惑を受けている。
また、2021年5月から2022年8月まで44回にわたり、他人名義で睡眠薬を不法処方された疑惑もある。検察は、ユ・アインが知人に証拠隠滅を指示したり、アメリカで一行に大麻喫煙を強要したりした状況も追加でつかんだ。
検察は7月24日に開かれた結審公判で、ユ・アインに懲役4年、罰金200万ウォン(約20万円)、追徴金150万ウォン(約15万円)余りを求刑した。
検察は「被告人は国内で有名芸能人としての財力と職業的優位を利用し、医師たちをだまして約5億ウォン(約5000万円)相当のお金をかけて、常習的に医療用不法麻薬物を取得しており、閉鎖的な人的ネットワークを利用して海外で麻薬を吸入した」と述べた。
続けて「有名芸能人として単純な映画俳優ではなく、所信ある発言をしてきたため、社会的な責任が重大であるにもかかわらず、自分たちの社会的な影響力で自分の罪を隠すことに忙しかった。罪質が極めて不良だ」と指摘した。
ユ・アイン側の弁護人は麻薬投薬の事実は認めながらも、患っていたうつ病や不安障害、不眠症などに対する治療目的だったと抗弁した。一方で、知人に大麻喫煙を薦め、証拠隠滅を教唆した疑惑は否認した。
ユ・アインは最終弁論で「今回の事件を経験しながら私の人生全体を振り返る時間を持った。事件を通じて、さらに成熟して責任感のある人として生きていくことを固く誓っている」とし、「どんな結果が出ても今後、はるかに健康で率直な姿で私を大事にしてくれる多くの方々に応え、社会により一層大きく貢献できるようにする」と話した。
◇ユ・アイン プロフィール
1986年10月6日生まれ。本名オム・ホンシク、韓国・大邱(テグ)出身。2003年のドラマ『四捨五入』でAraの恋人役を演じ一躍有名に。デビューから1年でファンミーティングが開催されるほど異例の速さで人気を高めるが、芸能活動を一時休止。2006年から活動を再開し、様々なドラマや映画で助演を務める。2010年のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』で強い存在感を発揮し、ドラマ『ファッション王』『チャン・オクチョン』『密会』、映画『ワンドゥギ』『ベテラン』『王の運命 -歴史を変えた八日間-』『バーニング 劇場版』『#生きている』などの話題作に出演した。
前へ
次へ