ヒョンビンから権力と野心を手にした“オス”の匂い 『メイド・イン・コリア』で完成した円熟の美

2026年01月18日 話題 #ヒョンビン

「ヒョンビンの顔に“時代”が刻まれた」

最近、ドラマ『メイド・イン・コリア』に対する視聴者の反応が熱い。

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単に“イケメン俳優の復帰”という話ではない。画面いっぱいに迫る大柄な体躯、荒々しい肌の質感、そして葉巻をくわえて吐き出す圧倒的なオーラまで。私たちが知っていた“ラブコメの王”ヒョンビンの姿は、すでになかった。

代わりに残っていたのは、野心と生存本能が絡み合う1970年代の空気をまとった獣だった。大衆が今、ヒョンビンに熱狂する理由は、この破格の「重厚さ」にある。

俊敏さを捨てた「重量感」

まず目を奪うのは、いうまでもなくフィジカルの変化だ。ヒョンビンは本作のために明らかに増量し、体を大きくした。

『メイド・イン・コリア』のヒョンビン
(写真=ウォルト・ディズニー・カンパニー・コリア)『メイド・イン・コリア』のヒョンビン

かつてのシャープな顎のラインや、スリムなスーツ姿で象徴されていたイメージから、大胆に脱却している。

この「バルクアップ」は、単なる外見の変化にとどまらず、キャラクターに必然性を与えた。荒れた時代を生き抜かねばならなかった人物の欲望や胆力が、厚みを増した首元や広い肩幅を通して視覚化されたのだ。

視聴者からは「ヒョンビンの大きくなった体が画面を制圧する際の威圧感がすごい」と称賛の声が相次ぐ。整った美男ではなく、権力と野心を手にした“オス”の匂いが濃く漂う、という評価だ。

多くの人が、2005年のドラマ『私の名前はキム・サムスン』時代のヒョンビンを記憶しているだろう。当時、気難しさの中に保護本能を刺激する「ヒョン・ジノン」は、20代のヒョンビンの瑞々しさを象徴していた。

『私の名前はキム・サムスン』のヒョンビン
(画像=MBC)『私の名前はキム・サムスン』のヒョンビン

しかし、そこから20年以上が過ぎた今、40代のヒョンビンは歳月と正面から向き合い、さらに大きな魅力を放っている。

かつてのヒョンビンが鋭利な彫刻のようだったとすれば、今のヒョンビンは、時の風雪に耐えて重みを増した岩のようだ。人々は、年齢とともに刻まれた目元の皺や、深みを増した眼差しにセクシーさを見いだす。幼さの残る少年美が去ったその場所に宿ったのは、余裕と経験、すなわち「円熟の美」だ。

これは若い俳優には真似できない、時間だけが生み出す、彼だけの武器となった。

モノクロからカラーへ、そして葉巻

『メイド・イン・コリア』のラストシーンは、ヒョンビンという俳優の支配力を最大化した名場面として挙げられる。

モノクロの画面の中で黙々と葉巻をくわえるその姿は、70年代ノワール映画の一場面を思わせる、古典的な悲壮美を放つ。

『メイド・イン・コリア』
(写真=ウォルト・ディズニー・カンパニー・コリア)『メイド・イン・コリア』

とりわけ、画面がモノクロからカラーへと切り替わる瞬間、ヒョンビンの眼差しが生々しい色彩を帯びて現れる演出は、強烈なカタルシスをもたらした。立ち込める煙の中で鋭く光る野心に満ちた目は、彼がこの時代の渦中でいかなる怪物になったのかを、たった一枚のカットで語り切る。

このエンディングは、ヒョンビンのビジュアルが、単なる「整った顔立ち」を超え、物語を凝縮する装置となったことを証明した。

ラブコメの王子から、時代劇の巨人へ。ヒョンビンは『メイド・イン・コリア』を通じて、フィルモグラフィーのみならず、俳優としての魅力の射程を拡張した。

ヒョンビン
(写真提供=OSEN)ヒョンビン

私たちが今、再びヒョンビンに恋をしてしまう理由は、彼が「最も格好よく年を重ねる方法」を体現しているからにほかならない。

◇ヒョンビン プロフィール

1982年9月25日生まれ。本名キム・テピョン。2003年にドラマ『ボディガード』でデビューし、2005年の『私の名前はキム・サムスン』で大ブレイク。その後もドラマ『シークレット・ガーデン』『ジキルとハイドに恋した私』『アルハンブラ宮殿の思い出』、映画『コンフィデンシャル/共助』『ザ・ネゴシエーション』など、ジャンルを問わない多彩な作品で説得力のある演技を披露した。2019年に韓国で放送された主演ドラマ『愛の不時着』がNetflixで配信されると、日本をはじめとした世界各国で大ブームに。2022年3月31日、女優ソン・イェジンと結婚。同年11月に息子が生まれている。

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