喜ぶことはダメで、悲しむことは当然のことなのか。日本のダブルスタンダードな反応だ。
【写真】韓国柔道選手、日本の金メダリスト差し置いて前列に…物議の一枚
去る8月2日(日本時間)、フランス・パリのシャン・ド・マルス・アリーナで行われたパリ五輪・柔道男子100kg超級の準決勝では、韓国のキム・ミンジョン(23)が日本の斉藤立(22)に背負い投げで一本勝ちした。
キム・ミンジョンの決勝進出は、韓国柔道の最重量級にとって史上最高成績だった。
これまでの最高成績は、1984年ロサンゼルス五輪と1988年ソウル五輪でチョ・ヨンチョル、2000年シドニー五輪でキム・ソンヨンが獲得した銅メダルだ。
何より、準決勝で対戦した斉藤は、1984年ロサンゼルス五輪、1988年ソウル五輪の最重量級(95kg超級)で2連覇を達成した斉藤仁の息子だった。日本柔道界のレジェンドの息子が、キム・ミンジョンの前に屈したのだ。
ただ、キム・ミンジョンは決勝でフランス柔道界のレジェンドであるテディ・リネール(35)に払い腰で一本負けし、銀メダルに終わった。
そんななか、日本ではキム・ミンジョンが準決勝で斉藤に勝利した後に見せたセレモニーに対し、厳しい忠告が寄せられている。
『東スポWEB』は3日、パリ五輪・柔道男子100kg超級の準決勝で斉藤に勝利したキム・ミンジョンのセレモニーが「物議を醸している」と伝えた。
同メディアは「正々堂々とした試合だったが、試合直後に起きた出来事が波紋を起こしている」とし、「試合後の礼をする前、キム・ミンジョンが喜びを爆発させて両手の人差し指を掲げながら、観客の声援を煽る大きなジェスチャーまで見せるパフォーマンスを敢行した」と報じた。
続けて、「いくら嬉しいとはいえ、柔道が重んじる“礼に始まり礼に終わる”という相手に敬意を表わす精神が損なわれた行動として疑問視する声が相次いでいる」と伝えた。
そして、日本のネットユーザーの反応も伝えた。同メディアは、日本のネットユーザーたちがSNSを通じて「まず礼をしなければならない」「韓国の選手のポーズは醜い」「(キム・ミンジョンは)武道家ではない」などの反応を示していたことを明かしていた。
これに対し、韓国のネットユーザーは日本のこのような反応が「理解できない」という立場だ。
特に、日本の阿部詩(24)が敗戦後に号泣したことをめぐって議論が起きた事例にも言及した。
阿部は去る7月29日、柔道女子52kg級2回戦でウズベキスタンのディヨラ・ケルディヨロワ(26)に一本負けを喫した。
彼女は試合直後、敗北が信じられないかのように号泣した。道着を整え、礼儀をわきまえて挨拶する過程も順調ではなかった。ようやく相手選手との挨拶を終えた後も、阿部は畳の端に座り込み、嗚咽し始めた。
阿部はコーチに支えられて畳を出た後も、自分で自身の体を支えられず、コーチをつかんで大声で泣き叫んでいた。彼女の泣く声は会場を埋め尽くすほどに大きかった。
このような状況は約2分間続き、中継のカメラにもそのまま収められた。しかし、日本のメディアは特に反応がなかった。
“喜びの歓呼”はダメで、“悲しみの嗚咽”は大丈夫だというのが日本の反応だ。
(記事提供=OSEN)
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