現在行われているパリ五輪では、射撃やアーチェリー、フェンシングなどの種目で韓国勢の活躍が目立つ。そのなかで特に際立つのが、卓球やバドミントンといったネット種目での“躍進”だ。
卓球では12年ぶりに貴重なメダルを獲得し、バドミントンもメダルへの期待感が高まっている。
特に、卓球のシン・ユビン(20)、バドミントンのアン・セヨン(22)といった天才少女たちが、各種目の“希望”であり新たな“柱”に浮上した。
バドミントン女子シングルスで世界ランキング1位のアン・セヨンは、金メダル獲得へ順調なスタートを切った。
アン・セヨンは8月1日(日本時間)、フランス・パリのポルト・ド・ラ・シャペル・アリーナで行われたバドミントン女子シングルスの予選リーグ第2戦でシュエフェイ・チー(32)にセットカウント2-0(21-5、21-7)で勝利した。
これでアン・セヨンは予選リーグ2勝無敗を収め、決勝トーナメント進出を決めた。そして、第1シードにより1回戦を不戦勝で通過し、一足先に準々決勝へ駒を進めた。
ベスト8入りを果たしたアン・セヨンは、「プレッシャーのためか少し大変な部分がある」としながらも、「一日一日だけを考えて、最善を尽くせば良い競技力を見せられると思う。多くの応援に応えられるよう最善を尽くす」と覚悟を語った。
女子シングルスで世界1位のアン・セヨンは、今大会の優勝候補筆頭だ。準々決勝は来る3日、日本の山口茜(27)とタイのスパニダ・カテトン(26)の1回戦勝者と対戦する。
韓国のバドミントン女子シングルスは、1996年アトランタ五輪で金メダルを獲得したパン・スヒョン以降、表彰台から遠ざかっている。それだけに今回、28年ぶりのメダル獲得をアン・セヨンが成し遂げられるかに期待が集まる。
そして、卓球にはシン・ユビンがいる。
シン・ユビンはイム・ジョンフン(27)とペアを組んで出場した混合ダブルスで銅メダルを獲得した。韓国卓球としては、2012年ロンドン五輪の男子団体で銀メダルを獲得して以来、12年ぶりのメダルだ。
ただ、これで終わりではない。シン・ユビンは2枚目目のメダルに照準を合わせている。
シン・ユビンは本日(8月1日)行われた卓球女子シングルスのベスト16で、アメリカのリリー・チャン(28)にセットスコア4-0(11-2、11-8、11-4、15-13)で勝利し、メダル獲得に一歩近づいた。
金メダルまではあと“3勝”。次戦は本日19時より、日本の平野美宇(24)と準々決勝を戦う。
試合後、シン・ユビンは「今回のように、1ポイントだけを考えて試合をすれば、良い結果があると思う」と話した。
シン・ユビンとアン・セヨン。韓国が誇る天才少女たちの躍進が、卓球とバドミントン各競技の歴史に新たな歴史を刻むことができるのか、多くの人々が熱い関心を寄せている。
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